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名人は危うきに遊ぶ (新潮文庫)
 
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名人は危うきに遊ぶ (新潮文庫) [文庫]

白洲 正子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自由に生きることの「孤独」について。とらわれず、ひたすら「在る」ことの充足について。歳月に磨かれた「型」の非情さについて。本当の美しさを「もの」に見出し、育て、生かすことについて。はかなさの、めでたさについて。さくら、新緑、観音浄土…、おのれの魂と向き合い悠久のエネルギィを触知した日々。誰のものでもない「私の」人生、その豊熟を緩急自在に語る、38の随想。

内容(「MARC」データベースより)

東大寺を見る。お能に親しむ。先人の文章を味わう。さくらや新緑を愛で、茘子を嬉しく頬張る。その時、著者が常に感じているのは、いのち。そのエネルギー。ますます冴えわたる眼で描くエッセイ集。再刊。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 219ページ
  • 出版社: 新潮社 (1999/05)
  • ISBN-10: 4101379068
  • ISBN-13: 978-4101379067
  • 発売日: 1999/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 東の風 トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 日頃、著者が親しんでいるもの。能や仏像、骨董、書画、和歌といった日本の伝統芸術から、庭の草木や花に寄せる思いを綴った随筆の数々。初出が昭和57年(1982年)のものから平成7年(1995年)のものまで、全部で38の文章が収められています。
 文章の品のあるたたずまい以上に、ぴんと背筋の張った著者の心意気や、ものの考え方に遊びのあるところ、融通無碍の自在さ、闊達さに惹かれました。ぴしりと言い放つ自己主張の強さが鼻につくところもありましたが、白洲正子という人間の品格がおのずと伝わってくる文章の力は、きっぱりしていて清々しいものでしたね。
 なかでも好ましく感じたのは、平成7年初出の三篇(「李朝の白壺」「はさみのあそび」「大人の文章」)と、異形の怖さにぞくりとさせられた「同行(どうぎょう)三人」、在原業平(ありわらのなりひら)の歌の味わい方が素敵だった「日本の伝統」、この五つの文章。ひとつだけ選ぶとしたら、「李朝の白壺」かな。口絵にある白壺「風花」のふっくらとしたやわらかみと、二頁四段の白洲正子の文章が融け合い、風のまにまに吹かれている趣が素晴らしい。掌篇ですが、間然するところのない名品。いい心持ちになりました。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
まず、タイトルが粋で手にしました。
そして、『自由に生きることの「孤独」について。とらわれず、ひたすら「在る」ことの充足について。』
との裏表紙の文章に惹かれ、購入を決めました。
時折、彼女の奔放な言い様にドキリとするものの、
本書で語られる観音浄土、能、陶芸、移りゆく四季に、心奪われます。
読みながら、まだ訪れたことのない場所に思いを馳せたり、
訪れたにもかかわらず見逃していた一角を惜しんだり、とても楽しませてもらいました。
また、私の触れたことのなかった能の世界についても、
とても興味深く読み進めることができました。
ここには日本の伝統美があります。
彼女の粋な生活美を垣間見ながら、
読者である私達も、日本の美に触れることができる一冊です。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
冒頭の一文に圧倒された。
奈良へ行きたくなった。

東大寺の大仏殿は人々でにぎわっている。
が、もと講堂の建っていたあとは、ガランとした空間だ。
「何もないことの有難さ」
「南に大仏殿、北に正倉院をひかえた講堂跡の礎石の上に寝そべって、
空往く雲を眺めている時ほど豊かな気持ちにひたることはない」

「いま、わたしは、じぶんの魂と向きあっているのだ」

自分にも、かつてそんな時間が流れていたことを思い出した。
あやうく、忘れたまま棺桶にはいるところだった・・・。
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