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名もなき毒 (カッパ・ノベルス)
 
 

名もなき毒 (カッパ・ノベルス) [新書]

宮部 みゆき
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (104件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第41回(2007年) 吉川英治文学賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

今多コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。編集経験があると自称して採用された原田いずみは、しかし、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、極端なまでの経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも、街では連続して起こった、無差別と思しき毒殺事件が多くの注目を集めていた…。人間の心の陥穽を、圧倒的な筆致で描ききった、現代ミステリーの最高峰。第41回吉川英治文学賞受賞。

登録情報

  • 新書: 461ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/5/21)
  • ISBN-10: 4334076831
  • ISBN-13: 978-4334076832
  • 発売日: 2009/5/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (104件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 205,922位 (本のベストセラーを見る)
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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By chaika VINE™ メンバー
形式:単行本
元々、宮部さんは一見小物なようで実はかえってそこがたちが悪い、

という悪を描くのが上手いよな、と思っていました。

たとえば「今夜は眠れない」で

誰からも愛されるよい子ちゃんの見本のようだった女の子の

ジコチューぶりが最後に暴露されたときは喝采ものでした。

私は「誰か」よりこちらが好きでした。「誰か」のときは

杉村一家がちょっとリアリティがないぐらい

メルヘンチックに描かれていたのと、依頼人の姉妹がさいごまで

どちらも好きになれなかったので、あまり感情移入できないのがちょっと、だったのですが、

今回、ついに杉村家も怪しくなってきたので逆に興味をそそられています。

途中購入した家の環境調査に

躊躇なく大金を使う菜穂子に違和感を感じる場面からはじまり、

結局その家を今度はなんの躊躇もなく手放すという菜穂子に

夫の杉村一郎が引っかかっている、という箇所が詳細に語られているので

これは今後(絶対続編がまたあると思いますが)

伏線になるのだろうな、と思いました。

それにしてもこの作品での「困ったちゃん」女性はこわかったです。

一応毒殺事件の話なのに毒殺犯人は

ぜんぜんどうでも良く、この女性のインパクトが強かった。

名もない毒ではありますが、この種の毒はたしかに

世の中に増えていってると思います。

ただ、宮部さんが上手いのは、杉村一郎の「逆玉」状況に対して

大なり小なり毒のある発言をせずにいられない人々も

また「毒」なのだ、ということもちゃんと表現していることですね。

「火車」「理由」みたいに一気に読ませる力はないのですが、通勤の時など細切れな時間につらつら読むには適している良品だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この、もの悲しい読後感は、何なんだろうかと思う。正直で全うな生き方をする人間が不幸に見舞われることか、権力・地位・財力を得てもなお無力感を感ずることか。どうやら、ここで描かれている登場人物は、正直で素朴な主人公も、権力や財力を得ているその義父も、また犯罪を犯した人々も、皆、満たされぬ思いを持っているからかもしれぬ。その満たされる思いを、解消するすべをもっているか否かで、犯罪者になるか否かが決まる。犯罪者、異常者と、ここで描かれている良い人々との、実は差異があまりないことに、もの悲しさを感ずるような気がする。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:新書
人間社会或いは人間関係が生み出している「毒」。
それは、格差社会から生まれるものかも知れないし、もっと別の社会システムから生み出されるものかも知れません。
そうした「毒」に侵されて、社会の中に溶け込めない人たちが増えているのかも知れません。
毎日の新聞を読んでいると、ふとそんな気がしてきます。

もともとがそんな「毒」が元で引き起こされた事件だけに、何のトリックもありません。
従って、所謂「推理小説」の面白さを求めてはいけません。
むしろ、社会問題を扱った「一般小説」或いはせいぜい「犯罪小説」と言うところでしょう。

でも、ストーリー・テラーである作者の力を遺憾なく発揮して、読ませる小説になっています。
結構長い小説なのですが、ノン・ストップで読みたくなる小説です。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
各キャラクターも生き生き動いているように思えました
連続無差別殺人事件?を予感させるかたちで物語は始まります。
と言っても本当に無差別殺人事件ではあまり推理小説にはなりませんが・・・。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 2級を目指す者
主人公に深みが無さ過ぎる。
毒殺事件の犯人、その便乗犯、生まれつきの性悪で親から見離された女性、etc・・... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: omake
前作よりも良い感じ
前作「誰か」よりうんと良かった。

読後感が悪くないからだと思う。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: みそだんご
前半の登場人物の描き出しは素晴らしいけど後半からパワーダウン。女の子の描き方がヘタ
大企業の会長の娘婿に、そうとは知らずに嫁いだ、ちょっとさえない男が主人公。まわりからは冷やかされるのに対し仕事は広報室という会社の権力外ののんびりした職場。続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: sanjunio
主人公に鬱積してゆくものがこわい
やはりベストセラーになった『誰か』の続編である。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: adong
宮部さんはすごい
スラスラと読めます。物語は毒物殺人事件の犯人探しと、
主人公に降りかかるアルバイト絡みのトラブル。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: ケイ
名も無き毒?
私は熱心な宮部ファンでもなんでもありません。しかし面白く読めました。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: social.fools
名もなき毒
安心して読めるミステリーと思って油断していたが、
タイトル通り毒もあってはらはらもあり楽しめた。
投稿日: 21か月前 投稿者: xx
合計で二時間くらいであろうか、最後まで立ち読んでしまった。
堂々と言う事でもないが、これによって改めてこの人の文章のうまさを確認したのであえて言う。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: やじー
人が生きるということ
ミステリーを全く読まなくなったのは、子どもを産んでからだと思う。人が殺されるというその設定だけでも気分がめげる。それだけではなくて、近年新聞報道がとても短くなって... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: ビオス
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