刑務所が内包する日本社会の問題点を、著者の体験を元に、時にコミカルに、時にシリアスに語った作品。
この著者の前作も読んだが、刑務所に入ってしまった認知症老人や精神障害者の世話をしているのが刑務官ではなく受刑者であったり、
認知症老人は治療の見込みがないから放ったらかしだったり、驚愕させられることばかりが書き綴られている。
その中で一服の清涼剤のような役割を果たしているのが「オカマの章」。そう、同性愛者たちもここに
集められていて、老人達の面倒をみていたのだ。アサヒコムの書評を見て購入したが、刑務所物特有の暗い部分が
なくて、考えさせられる内容だった。