もう30年くらいになるのだけれど、初期作品『P.S.元気です、俊平』にある種の衝撃を受けてから、どうしても柴門ふみの作品からは目を離すことができなくなった。それくらい私にとっては俊平君はある意味リアルだった。
きっとそのリアルさは時代のものだったのだろう。だから柴門作品の多くがテレビドラマ化されたのだし、ヒットしたし、社会現象と言えるほどのものもあったのだろう。90年代の勢いはないものの、最近でもテレビドラマになるところをみると、まだまだリアルなのかもしれない。
それが何年も前から私の中ではリアルさを失ってきていたのだが、そう思っていながらこうして新刊が出るとまた手に取ってしまう。
今回は中学の同級生が40歳になって恋愛模様を描くというものらしい。何分まだ第1巻なので、結論めいたことを言えないのが歯がゆいが。
柴門マンガのいつものパターンと言えばパターンだけれど、40歳らしさが出ていると言えるのだろうか。
マンガなのである程度ご都合主義のようにみえるところは仕方ないにしても、またあのリアルさを感じさせてくれないかと期待しながら次を待ちたい。