同棲レシピ最終巻。前巻では細かい矛盾点などが指摘されてきたが最終巻にいたり登場人物の殆どが上手く収斂し大団円を迎えることになる。
この物語にとっての主人公とメインヒロインのコンセプトである「同棲」の破局を招いた人物たちもとどのつまり良い方向に収斂させてゆけたのは、さすがは大島流の真骨頂と言えるだろう。
長い連載期間を経ているので、幕間の作者欄でも触れているように、作品への思い入れ、感情移入を作者である大島氏自身がしていること、またそれを出来ることが良作を生む原点にあるのだろうと考える。
物語全体としては全8巻中、前半部分は同棲生活への手厳しいほどのリアリズムを大島流に描くことが出来て、後半部分はラブコメの王道路線を進んだと言える。賛否はともかくとして、この作品は傑作「女子高生」に準ずるクオリティを具えていると言えよう。