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同時代禅僧対談 “問い”の問答
 
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同時代禅僧対談 “問い”の問答 [単行本]

南 直哉 , 玄侑 宗久
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「問う」という行為を通して見えてくる仏教とは何か―同時代を共有する二人が大胆に提示するスリリングな対談。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

南 直哉
1958年(昭和33年)、長野県に生まれる。早稲田大学第一文学部美術史学専攻卒業。大手百貨店勤務を経て、1984年に曹洞宗で出家得度。同年、福井県にある大本山永平寺へ入門、2003年まで修行生活を送る。乞暇後、東京都港区の青松寺に立ち上げた超宗派の若手僧侶の修行道場「獅子吼林サンガ」主幹を経て現在、福井市霊泉寺住職、青森県むつ市の恐山菩提寺院代(山主代理)をつとめる

玄侑 宗久
1956年(昭和31年)、福島県に生まれる。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。さまざまな仕事を経験したのち、1983年に京都の天龍寺専門僧堂に入門する。1986年より福島県三春町の福聚寺(臨済宗妙心寺派)副住職となり、現在にいたる。僧職のかたわら執筆活動を続け、2000年のデビュー作『水の舳先』(新潮社)が芥川賞候補となり、翌2001年に『中陰の花』(文藝春秋)で同賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 319ページ
  • 出版社: 佼成出版社 (2008/01)
  • ISBN-10: 4333023149
  • ISBN-13: 978-4333023141
  • 発売日: 2008/01
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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28 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 禅僧二人の真剣勝負, 2008/12/17
レビュー対象商品: 同時代禅僧対談 “問い”の問答 (単行本)
なんといっても、この対談は「真剣勝負」。
切っ先鋭い剣の上で、二人の禅僧が対座して、言葉で切り結んでいるのです。

全く読者にこびていない本です。

というか、「媚びない」ということがまず今の自分に出来る一番の「読者サービス」だという信念が感じられました。

二人とも、今まで自分の人生で考えたこと、苦しんだこと、そうして辿りついた「自分にとっての真実」をまやかしなく全て出し切る覚悟でこの対談に臨んでいる。だから、専門用語も専門知識も、遠慮会釈なしに出し切ってます。知らない言葉がどんどん出てきます。禅の専門用語みたいなもの。概念も考え方も、二人には「そうそう、それ」とわかることが、禅を知らない私には全くわからない。

それなのに、ぐいぐいとひきつけられて、線を何本も引きながら、2ページおきぐらいに頁の耳を折りながら読みました。

言葉に対して真摯になるというのは、こんなにも厳しいことなのか。

「自分の腹に落ちていない言葉は口に出せない」

そう言う二人を前に、自らを省みました。
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12 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 個性溢れる二僧侶の対談、禅や仏教の現在に対する鋭い切り込みがある。, 2010/2/28
レビュー対象商品: 同時代禅僧対談 “問い”の問答 (単行本)
 南直哉師は、あまり存じ上げなかったが、なかなかの気骨を持った僧侶だということがよくわかる。宗教を、禅を自分の問題として絶えずおのれに問うている姿がよく伝わっている。自ら進んで恐山の院代になるというのは、相当の覚悟のいることだろうと拝察される。宗教組織が巨大になればなるほど、ものを言うことが憚られることはよくある。師は永平寺のシステムを批判もするが、それは属している宗教組織のため、好きだからという。

 第三章「出家」のところで、直哉師は、脳性麻痺の人と旅行で一緒になったことがあり、その方が「僕はこの世へは間違って生まれてきちゃった・・・やっぱり僕は、前世で間違えたんだよね?」という問いに対して、直哉師はきっと「そうだ」とその彼が言ってほしいのを堪えて、「ひょっとしたら君は、前世で大切だった誰かの犯した間違いを身代わりで背負って、この世に生まれてきたのかもしれないよ」と散々迷った挙句答えた。
 
 前世で見ず知らずの他人の煩悩や苦というものを、現世で、あなたやわたしが引き受けること、何の理由もなくただ引き受けること、そこから一切衆生の済度と仏教の存在理由、仏教は転生輪廻を何故説くのかという認識が始まるのではないかと、評者も思う。この世だけで苦の計量が終わるとは思えない。仏教は苦を前世来世に渡って計量する。大乗仏教とはこの苦を最終的にゼロにするする思想だとすれば、個体はいかなる苦をも引き受けてこの苦を無にし来生に残さないように求道誓願しなけれならない存在になるはずだろう。
 僧侶はそれを勧めサポートすべき役割を担うべきである。そこには出家とか在家などという区別はないのでないかと思うがどうだろう。

 専門すぎて、素人には高踏な取りもあるが、総じて熱のこもった忌憚のない真剣な対談の姿勢がよく出ている好著である。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最初は専門的だが、後半はそうでもない, 2011/5/19
By 
五島雅 (富山) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 同時代禅僧対談 “問い”の問答 (単行本)
最初に人生君めいた引用を一つ
「自慢話や苦労話は自分を笑いものにして話さなければ誰も聞かない」

 前半は、仏教理論的な面をお二人が好きなようなに語り合い、後半になるにつれて、現世との関係についての話題が多くなっています。非常に面白い。前半部分もまったく仏教書を読んだことがないと厳しいかもしれませんが(まず用語がわからないでしょうから)難解というほどではありません。
 寡聞にも「永平寺の鬼」が恐山にいたとは知りませんでした。なぜ、行かれたかは本書では話題になっていませんでしたが、対談場所を想像しながら読むとなお楽しい。
 内容も、法華経、親鸞、そして良寛に対するスタンスは評者に近いものであり、共感を持ちました。

# やや、不満な点を言えばお二人の意見があまりに一致しすぎている点。遠慮もあるでしょうが、もう少し対立があってもよかったのでは?内容的には微妙にすれ違っているところもあるし。でも、このような評者の発想は仏教的ではないのかも....

 
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