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同性愛と異性愛 (岩波新書)
 
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同性愛と異性愛 (岩波新書) [新書]

風間 孝 , 河口 和也
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

日本は同性愛者に寛容というのは本当だろうか。なぜ「見えない」存在なのか。エイズ・パニックや「青年の家」利用拒絶事件、ある殺人事件などを題材にしながら、異性愛社会に染み付いたホモフォビア(同性愛嫌悪)の諸相を描き出す。また、同性愛者が肯定的に生きるための取り組みも紹介。同性愛者から見た日本社会論。

内容(「BOOK」データベースより)

日本は同性愛者に寛容というのは本当だろうか。なぜ「見えない」存在なのか。エイズ問題や公共施設の利用拒否事件、ある殺人事件などを題材にしながら、異性愛社会に染み付いたホモフォビア(同性愛嫌悪)の諸相を描き出す。また、同性愛者が肯定的に生きていくための取り組みも紹介。同性愛者から見た、もうひとつの日本社会論。

登録情報

  • 新書: 240ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/3/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004312353
  • ISBN-13: 978-4004312352
  • 発売日: 2010/3/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:新書
同性愛者が被ってきた受難の歴史と、現在の課題を提示する。著者はともに同性愛者である学者。淡々と書かれているが、重要な論点を明示。例えば、「ホモセクシュアル」「ゲイ」「レズ」などの用語はきわめて新しく作られたもので、その命名そのものが、同性愛者への差別との戦いの中で創られた(p38f)。ゲイは男性同士の対等な関係だが、日本の「男色」は成人男性と年少男性との上下関係があった(95、古代ギリシアの少年愛も然り)。女性同性愛は、存在そのものが歴史の中で隠されていた等々。同性愛は、かつては(イスラム教では現在も)神の創った自然に反する「悪」として犯罪と同じ「処罰の対象」であったが、19世紀後半からは「病理」「変態性欲」として伝染病のような「予防・治療の対象」とされた(100)。しかし、どちらも異性愛こそが「自然」であり、同性愛は「不自然」だという規定である。そこで、「犯罪」→「病理」→「脱病理」の試みとして20世紀末に登場したのが「性的指向sexual orientation」という指導概念である。「性的指向」とは、欲望を向ける相手の差異として、「異性愛」「同性愛」「両性愛」の三者を対等に扱うものだ。「性的嗜好sexual preference」が自由な選択を許すのに対して、「性的指向」は自分に選ぶ自由がない点が異なる。だが、これで問題が解決したわけではない。例えば、「性同一性障害」は手術による性転換という「治療」が可能な「病理」だから、一般社会の理解も得やすいが(164)、同性愛は同様にはいかない。同性を愛してしまう自分に気づいた同性愛者は、自分の体を反対の性に換えなければならないのではないかと悩むことが少なくないという(169)。「セックス/ジェンダー/性的指向/性自認」という根本概念の意義と問題を論じる第5章は、難問と格闘している。
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 同性愛について,この数十年間に状況は大きく変化してきた。公的施設の宿泊拒否による裁判や,海外での運動,メディアや一般の人の中での同性愛への認識の変化など,2,30年ほど歴史を振り返りながら,非常にわかりやすく解説している。「エイズ」が「ホモセクシュアル」と結び付けられたことからむしろ,同性愛者の意識や社会への取り組みが変わってきた,というのは非常に興味深い。
 しかし,この本は「同性愛についての本」ではない。むしろ,異性愛が「普通」であり,「意識化されることのない」日常を問題にしているのである。異性愛と同性愛,どちらが「普通」で,どちらが「普通じゃない」というものではないのだ。
 多くの「異性愛者」にとっては,いかに異性愛イデオロギーや生殖・結婚イデオロギーに縛られているかが,あらためて理解されるだろう。
 同性愛と異性愛についての良質な入門書である。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By どぜう トップ1000レビュアー
形式:新書
表現的には押し付けがましくなく、抑制された調子で一貫して淡々としていますが、

・お笑いネタとして(中略)男性同性愛者が、異性愛者である友人にゲイであると告げると、告げられたほうが尻を手で押さえて「俺はそういう趣味じゃないから」と言って逃げていくという場面がしきりに表現される。(P.25「男性同性愛=アナル・セックス」というイメージについて)

・男性と女性が交際することのなかには、パートナーとの性行為も含まれうるだろうが、それ以外にも、会話や食事、買い物、旅行を楽しんだり、映画を見たりという数多くの要素から、二人の関係が成り立っている。(中略)しかし、同姓どうしの交際がイメージされるときには、性行為が大半を占めるのではないだろうか。それは、同性愛者のライフスタイルが想像できないためである。(P.53同性愛者であることの表明が性交と結びつけられる理由について)

・恋愛は自由だという人や同性愛に寛容なまなざしを向ける人に、もう一度、「もしも、家族のなかに同性愛者がいたらどうする?(中略)」という質問を投げかけてみる。すると(中略)他人事ということであれば、あれほどまでに優等生的な回答をしていた人たちは、てのひらを返したように、いっきに「同性愛反対派」に回ってしまうのだ。(P.180同性愛者と家族について)

など、個人的にも思い当たる節のある記述に所々で出くわすため、読後感はやや重いというのが率直な印象です。

とは言え、「同性愛者の受難史と権利拡大運動などの異議申し立て」という内容に偏らず、同性愛者団体に対する公共施設の利用拒否を巡る法廷闘争、異性愛主義を当然の前提とする日本社会同性愛嫌悪(ホモフォビア)とそれに関連したヘイトクライム事件報道の検証、性同一性障害との関係など、評者が見落としていた問題も色々取り上げられており、章毎に発見があり、全体として楽しませて頂ました。
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投稿日: 8か月前 投稿者: 不肖TAK
中学、高校の図書室くらいには入れておいていいはず・・・
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投稿日: 13か月前 投稿者: 倒錯委員長
同性愛と異性愛
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投稿日: 15か月前 投稿者: 小僧
同性愛はやはり「クローゼット」では
同性愛と異性愛というタイトルよりも、現代の同性愛、とした方がふさわしい。多様性の容認という点で興味深いものがあった一方、どこまで行っても「クローゼット」な問題では... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 無名子
良質な入門書
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まず、本書に対する好意的なレビューは、... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: le cocodoco
面白いが鼻につくことも
特に最近の日本における歴史的観点から『同性愛』について書かれている。
わかりやすい事例でとても読みやすい。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: ひじつざいせいしょうねん
優れたルポと社会論の悪習
日本の政府や自治体が同性愛問題についてどのように取り組んできたかという歴史的な経緯から、実際の差別や、同性愛者が直面する日常的な苦労までを綴ったルポとしてはおもし... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: いとみみず
自由な社会を考える上に大切なこと。
本書は1980年代以降の日本における同性愛をめぐる状況を取り上げ、その問題点を社会論的に取り上げている。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/4 投稿者: 左衛門
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