橋下大阪市長の『同和問題の利用の仕方』に関して書き下ろされた序章が大変面白い。
『同和問題』は、今や多くの人のの心のなかで「同和を差別するのは悪」という捉え方になっている。
では『同和問題』を利用するにはどうするのか、『同和問題』に深い関心があるかどうかは別にして
『同和』の味方の顔をすることである。そうれば多数派に立てる。
時と場合によっては『同和』の差別的利権に反対する顔さえできる。
ポピュリズム政治家橋下徹氏は、ポピュリズムの名のとおり、どちらが多数派か嗅ぎつける嗅覚とアジテーションの能力が
見え透いているとはいえ、一般レベルより極めて長けた人物なのである。
君が代賛成は多数派、労組利権排除は多数派、高給取りの公務員排除は多数派、
多数派だけを結びつけて權力を握れば、その後は多数派工作をすることさえ要らなくなるのである。
かつて橋下氏が『行列のできる法律相談所』に出でていた頃、司会の島田紳助をいじるつまらないギャグを言うと、
紳助はやんわりと「ええかげんにしとけや」という意味の返しをした。
僕にはそれは調子にのって出過ぎた弟分を「おまえなんかいつでも弟分でもなんでもなくできるんだ」という
激しい恫喝のように聞こえたものである。