1、「部落」を「解放」するという。現代の社会における「部落」の定義は何か。何をもって「解放」となし、達成度をどのように評価するのか。「解放」のための事業にあたり、これらの情報は適切に公開されているか。
2、「部落」はどこにあるのか。法務省によれば、「部落」に住んでいる人が結婚や就職に際し差別を受ける事案が後を絶たないそうだ。差別はよくないことだが、現実に損をすると政府が太鼓判を押すようなところにわざわざ引っ越したくないから情報が欲しい。行政に問い合わせたところ、「部落」の場所を調べること自体が差別だと言われた。いったいどうしろというのか。そもそも、「部落」に住んでも何も問題ないとなぜ言えないのか。
3、あなたは「部落民」か。特定の人(あるいは、あなた自身)が、「私は部落民だ(あるいは、部落民でない)」と主張するとき、あなたは客観的な根拠を挙げてその当否を判断(あるいは、証明)できるか。
本書は、同和問題を考えるうえで極めて根源的なこれらの論点を継続的に追求する、現時点で唯一の出版物です。曖昧なイメージ論に終始しがちなこの問題を真面目にとらえ直したいすべての方にお勧めします。