ペットを飼っている人は皆、東日本大震災で被災した犬や猫たち、そして福島原発周辺に残された犬や猫たちの情報に心を痛めていると思います。そんな人たちにとって、この本は心から力づけられる一冊です。本の中では震災の直後、ペットと共に避難した8つの家族の様子が紹介されています。避難所に犬が入れてもらえず、それでも何があっても愛犬を見捨てず車で一緒に生活し、犬を受け入れてくれる避難所を探してさまよった家族。犬や猫の存在に励まされた家族と避難所の人々。原発20km圏内で、猫を置いて避難することを強制されながらも、その後決死の覚悟で愛猫を迎えに行った家族。取り残され必死に生き延びた過酷な体験のため人相(犬相)が変わってしまっていた犬が、再び飼い主と信頼しあい、支えあって生きている様子。避難所の庭のコンテナで愛犬とともに生きているお婆さん。涙なしでは読めません。しかしこの涙は、震災後の動物達の悲報に接するたびに流す悲しみの涙と異なり、温かい涙です。この本に出ている家族の人たちに、そして愛犬、愛猫と同伴避難しているすべての人たちに、犬を、猫を、守り抜いてくれてありがとうございます、と言いたいです。私も、もし将来大災害にあったら、何があっても愛犬達と一緒に避難しようと決意しました。