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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
下巻に来るとややマンネリ気味,
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レビュー対象商品: 吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫) (文庫)
文庫版で全1500ページのこの大作を読み終えた。最近なかなか読書に時間を割けなかったのだが、時間を費やした価値はあったと思う。私小説的な語り口で吉里吉里国という疑似国家を描くことで戦後日本の様々な問題点を描いたこの作品の意義は、文学的にも、さらには政治学的にも小さくないのではないかと思う。さらにズーズー弁をルビを振ることで表現するという試みは見事にはまっている。特に私は東北地方の出身であるため、吉里吉里人の言葉が妙に心地よかった。方言を読んで心地よくなったという体験をしたのはこれが初めてであり、言葉に並々ならぬ関心を寄せた筆者にとっては面目躍如となった作品なのではないか。ただ、私見によれば、本作品は長過ぎた。上巻は夢中になって読み終えたが、読み進めていくうちに新鮮さが薄れて行き、マンネリ化が進む。これは長編にとっては仕方が無いことではあるが、筆者が得意とするハチャメチャな物語展開は、やや度が過ぎているのと、同じようなネタが多いということにより、一層強いマンネリ感を生み出してしまっている。物語の終わり方もちょっとあんまりなのではないかと思った。 読み方としては、時間がある時に一気に上中下巻を読んでしまう、特に中下巻は読み流してしまう、というのがいいかもしれない。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
比類ない小説,
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レビュー対象商品: 吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫) (文庫)
上・中・下、1500ページを読み上げた時に、頭に浮かんだ言葉は<比類ない小説!>の一言だった。本当に、日本(いや、世界でもか?)のフィクション(作り話)として比類ない作品だった。今は、「読んで良かった」という達成感と満足感に浸ることができている。すごく多彩で楽しい遊園地で思う存分に遊ばせてもらったような、山にたとえれば剱岳に登ったあとの「よく登れたものだなあ、でも楽しかった!」という感じの気分だ。巻末の由良君美(って誰?)の「これだけ、ふんだんに言葉遊びを野放図に展開しながら、これだけ生真面目な法律論、国家論、単一民族日本という迷信批判―ひいては標準語とか正しい日本語とかいう愚かな文学圧殺的思考批判を一方において主張しえた作品は、戦後日本に、この作品以外に見当たらないのも事実である。」という解説は適切な評価だと思う。何か文学的冒険、サーカスを二流・三流作家が人寄せのためにするのでなく、そんな必要のない、大御所作家が必要もないのに何故か読者のために最高難度のぎりぎりの試みと業(わざ)、サーカスを披露してくれているのを感じて有難さを覚えた。閑話休題、下巻の話。当初、話の内容も気のせいか、いまいち盛り上がらない。上巻や中巻ほどのテンションの高さはなかった。「ちょっとネタ切れなのかな?」と思っていたら、とんでもない!、終盤から「寝た子を起こす」ように日本国家権力側からの攻勢が強まり、風雲急を告げ、ただでさえ奇想天外な物語なのに、その上にとんでもない荒唐無稽な展開を重ねて、話が一気にグローバルな<志(こころざし)>をもって展開し始める。目を話せない状態で読者を引付けるだけ引付けておいて、最後はこの吉里吉里国という<ユートピア>の独立が如何に薄氷を踏むような状況の中で推し進められていたのかを、日本国家権力及び少数民族の独立問題を抱える列強大国のザラリとした触感とともに急転直下、読者に思い知らせる形で終わる。長鼻(ボンネット)型の国会議事堂車バスがのんびりと国内(村内)を走るファンタジーは、実は命懸けと表裏一体だったのだ。 ※ちなみに1500ページ読み終わって、経過した時間は2日間のみである。でも、不自然さは感じなかった。というより、感じるヒマが無かった。
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
高校生時に読んだ初大作,
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レビュー対象商品: 吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫) (文庫)
もう何十年も前の私が高校生だった頃、初めて大作小説を読んだのがこの本でした。 今でも大切に所蔵しています。 東北のある地方で 日本国からの独立運動が湧き上がり、そして実行したが、 儚くも阻止されてしまった物語である。 吉里吉里という地名は、東北に実在し ロマンを駆り立てる。 吉里吉里の人々は、とっても <めんこい>^^ 「国家とは何か、どうあるべきか。」 真剣に、そして楽しく、夏休みを利用して一気に読んだのが最近のように 鮮明に覚えています。 レビューを書いているうちに、再び読みたくなって来ました♪
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