・どうするつもりかという提案を持ってこさせる
・「なぜそうするのか」の説明を徹底して求める
・会議はオープンに行い会社の課題と取り組みを100%社内で共有する
これらの会議の進め方自体はそれほど目新しいものではない気がします。
少なくとも私が出会った優秀な上司達は皆同じようなコミュニケーションをとっていました。
感心したのは、この会議を道具として使う筆者の、経営者(社長)としての社内業務への関わり方です。
例えば、会議ではあくまでも「なぜそうするのか・そうなるのか」の説明を求めるスタンスに徹しています。
売り上げを上げよと言ってしまうと、それが金科玉条になってしまい皆思考停止するので「言ったことはなかった」そうです。
また、会議の結果出てきた成果を社内で横展開させ、その進捗具合をとことんチェックしたそうです。どんな経営者も横展開せよとは言うでしょうが、実際には組織の壁や担当者の抵抗にぶつかりそう簡単に進みません。そこを突破させやりきらせるのが社長の役割であり、代わりになる人はいないわけで、筆者は横展開したことが実務マニュアルに落とし込まれるまでをしつこく追いきったそうです。
頂点に立つ人が実務的に何をすべきなのか、何となく感じていたものを具体的な成功事例として明確に示してくれた本でした。
口述したものなのでしょうか、やや構成にメリハリがない(色々なテーマに触れながら話が続く)印象もある反面、語りかけ口調でわかりやすく熱意が伝わってきました。
--- 付記 ---
「報連相は不要」と出てきますが、文脈からすると著者の言う報連相とは「上司が部下の全てを把握し逐一判断するいわゆるマイクロマネジメント」です。
仕事をよりよくするための組織内のコミュニケーションを報連相とするなら、筆者はまさに報連相を実行していると思います。