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美しい少女の名は小夜子。
小夜子に憧れの念を抱く少女。
小夜子に違和感を感じる少年。
そして、小夜子に欲望を向ける男達・・・。
様々な思惑と人間が交差する中
やがて、小夜子の周辺で、奇怪な事件が起り
死者が続出する頃、小夜子が転校してきた
真意がわかり始める・・・・。
少女誌「別冊少女コミック」に連載されていたと
思えない程、女性の性、暴力、死、トラウマを
扱った問題作にして傑作。
今でこそ性描写なんて普通にある少女誌ですが
20年近く前に高校生のベッドシーンを
リアルに描いたという意味でも度肝を抜かれた作品でした。
(当時、小学生だったので、ひっくり返りましたヨ)
吉田作品には共通点があって、
幼児期に性的虐待を受けた者が、
何も無いまま無邪気に少年少女期を送る友人に対して
大切にしたい想いと憧れを抱く・・・という
切ない関係性がよく描かれます。
(アッシュと英二も同様の関係です)
小夜子も同じように、過去の傷のせいで孤高で冷たげ。
友人が無邪気であるほど、小夜子が失った物が
分って、彼女の横顔が哀しく切なく映るのです。
だから、目的のために人心を操っては冷酷に
人を死に追いやっても
小夜子を化け物のようには見れません。
小夜子の言動が、女性のしたたかさ、強さ、恐ろしさを
表していても、小夜子の内面に深く刻まれた傷がある限り
女性を一概には恐ろしい生き物だ、とも愚かだとも
誰も簡単に決め付ける事が出来ない。
そんな、胸が痛むような読後感がいつまでも残ります。
少女漫画なんて・・・と馬鹿にする男性にも読んで欲しいです。
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