拓郎のライブ盤は気付けば本当にいっぱい出てますが、このONE LAST NIGHT、多分イチバン聴きました。こう書くと客観的ですが、79年は拓郎のボーカルが凄すぎてバンドの演奏が負けている、82年は音がもうちょい良ければ…、90年以降はこれらと比べるのは酷…、ということで、バンドのクオリティと拓郎のボーカルがいい感じでレベルがピッタリあった気がするのがこの85年なのです。75年や79年のように「オールナイトコンサートをやらなければならない」的な気負いがなく、たくさんのミュージシャンと楽しんでいるところが音やアレンジにも表れていて。きっとこのコンサート自体、テーマが凄く個人的なものだったからなんでしょうね。選曲を見てもそう思います。
朝方「明日に向かって走れ」が始まった時、原曲とは程遠いアレンジで最初は何の曲かわからなかった。レコードではボーカルは差し替えられていますが、あの時この曲、声はつぶれ、メロディなんてなく叫ぶように歌われていました。「ああ、この曲がラストなんだなあ」と途中で気付いたのを覚えてます。今日は「人間なんて」をラストにやるようなライブじゃなかったんだなーと、この曲を拓郎と一緒に歌いながら納得し、このイベントに参加できてよかったと涙いっぱい溢れました。
いつか…ボーカル差し替え無しの全曲完全盤が、リマスターされて発売されることを、1番願うアルバムです。