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吉岡清三郎貸腕帳 (講談社文庫)
 
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吉岡清三郎貸腕帳 (講談社文庫) [文庫]

犬飼 六岐
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

新ヒーロー誕生! 読み応え満点の時代小説一族の仇・宮本武蔵を憎む凄腕貸腕屋、自慢の剣で厄介事を解決し、利息を稼ぎ出す。二という数字が大嫌いな不思議な男。吉岡清三郎の活躍を描く、痛快時代小説!

内容(「BOOK」データベースより)

依頼人からの無理難題を解決するのは己の腕一本のみ。京流の剣の達人にして、まだ見ぬ伝説の強敵と対峙することを夢想し、胸を踊らせる。だが普段はひたすらに不機嫌。「二」という数字とお人好しは大嫌い、雇われるのはもちろん我慢ならない。豪快すぎる男の生き方を描いた7話を収録。期待の新鋭が放つ、痛快時代小説。

登録情報

  • 文庫: 304ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/7/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062767376
  • ISBN-13: 978-4062767378
  • 発売日: 2010/7/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 624,146位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
2006年に『小説現代』に連載されていた分と、書き下ろし2篇が加えられた全7つのエピソードからなる。
「雇われるのは我慢ならねえ」という破天荒な清三郎は、金貸し屋と同じシステムで「腕」を貸し、かかった日数分の利息をとる。相手によって利息は変わる。「二」という数字が嫌いだから、名前に「二」が付く奴には腕を貸さなかったり、尊大な人間からは日に50両という利息を取る。
残忍かと思えば、意外や情深い面もチラリと覗かせるが、それを見抜く人は皆無に等しい。
その男の下女おさえ15歳。彼女は父親の借金のために清三郎の家で働いている。清三郎を極悪人と思っている彼女は、暗く冷たく陰気で働きもの。清三郎は、彼女を女郎屋に売り飛ばして借金の肩代わりにしようとしたが、父親に泣きつかれて下女として使うことにした。しかし彼は、彼女の家中を陰湿な空気で充満させるような陰気さに、ほとほと嫌気をさしている。
その冷たくてちぐはぐな関係が、妙に面白い。
最後のエピソードを読み終わると、次が読みたくなる。
その理由は・・・・・・、読んでみてくだされ。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
文章に潔さがある。リズム感があるし、じめっとしていないところがいい。時代小説だが、明るくて、人情の機微も感じられて読後感もいい。別な作品も読みたいと思ってます。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本の帯には「京流の剣の達人 吉岡清三郎」とある。もしやと思い読んでみると、案の定あの吉岡憲法の嫡流だよ。

これは新しいよー。有りそうで無かったね! 今まで書いた作家はいないんじゃないかな?

足利将軍家から「兵法扶桑第一」の称号を受けた名流中の名流でありながら、あのバガボンド宮本武蔵に、一門を断絶させられた悲劇の流派なのだ。

もっとも最近の研究で、武蔵の武勇伝の大半はでっち上げのハッタリで、宣伝工作の上手さで剣聖のイメージを築き上げたのでは、という説も生まれていますね。

知っている人は知っている、こういう忘れられた流派やガジェットを持ってくるところが、スッゴく通好み♪

本書の主人公の吉岡清三郎も、武蔵一派の垂れ流したデタラメのせいで被せられた、先祖代々の汚名を苦々しく思い、伝説の武蔵に敵愾心を抱いているのだ。

といってもストイックな求道者ではなく、家名復興のためと悲壮に生きている訳でもない。最近の時代劇や時代小説に多い、生真面目で頑固な武士像からは外れてますね。

よんどころない事情のために、浪人や貧乏御家人が、剣の腕を生かして商売をする話は珍しくないけど、清三郎は金貸しと同じように、剣の腕を貸しては利息として金を取る。

それも高利貸で、気に入らない相手には一日五十両もふっかけるし、取り立てにも容赦がない。依頼を受ければ躊躇なく相手を斬ってのける。ヒーローらしからぬ滅茶苦茶な男なのだ。

そんなアンチヒーローでありながら、武蔵への反発から子供に暴力を振るうのは許せないし、果たし合いで相手を待たせるなんて論外。ついには二刀を遣う敵まで出現するし、徹底的にアンチ宮本武蔵小説になってます。

これだけ新しくて破天荒な時代小説は読んだことがありませんよ。次巻も早く出ないかなー(・∀・)モトモト
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