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吉原手引草 (幻冬舎文庫)
 
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吉原手引草 (幻冬舎文庫) [文庫]

松井 今朝子
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (56件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

第137回(平成19年度上半期) 直木賞受賞

出版社 / 著者からの内容紹介

なぜ、吉原一の花魁葛城は、忽然と姿を消したのか? 遣手、幇間、女衒ーー人々の口から語られる廓の表と裏。やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく……。吉原を鮮やかに浮かび上がらせた、時代小説のあらたな傑作! --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 326ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2009/04)
  • ISBN-10: 434441294X
  • ISBN-13: 978-4344412941
  • 発売日: 2009/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (56件のカスタマーレビュー)
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37 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 素晴らしい構成のミステリー, 2007/7/8
By 
ringmoo (愛知県高浜市) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 吉原手引草 (単行本)
花魁葛城の失踪事件の真相を追うインタビューで構成されてゆきます。この構成が素晴らしく、上質のミステリーとして読むことが出来ます。
失踪事件の様子や理由を追求してゆくというだけでなく、この事件がどういうものなのかもなかなか明らかになってきません。インタビューが進む中で、葛城の人となりや、彼女を取り巻く人たちが徐々に明らかになってきます。そして、この一つ一つのすべてが、この失踪事件に必要欠くべからざるものであったことが、最後になって解ります。
それとこの本の素晴らしいところは、このインタビューの中で、吉原のシステムや、役どころが、知識がなくても解るような仕掛けになっているところです。こうした特殊な場所を舞台にした小説は、その仕組みや人間関係が掴みにくいケースがあるのですが、この本では、その心配は全くありません。
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 事件の全容とそこに至る過程は、期待していたものとは大いに異なっていました, 2007/12/3
By 
yukkiebeer - レビューをすべて見る
(殿堂入りNo1レビュアー)    (トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: 吉原手引草 (単行本)
 吉原で名妓の名をほしいままにした花魁・葛城。彼女が絶頂期に忽然と姿を消してしまった。彼女と関わった客や幇間、楼主や芸者たちが、問われるままに彼女の人となりを語り始める。果たして彼女が姿を消したのはなぜなのか…。

 葛城について語る彼らの言葉を通して、作者は独特の伝統としきたりを持つ江戸吉原文化をつぶさに紹介していくことになります。時代の上でも生活の上でも私にとっては縁遠い、その異国趣味にも似た独特の様子を見事に紡ぎだしてみせる、その作者の力量には大いにうならされました。

 しかしこの作品が最後にたどりつく、葛城失踪事件の結末は予想以上に凡庸です。そしてその結末が明らかになる過程がこれまたさらに輪をかけて凡庸なのです。
 関係者たちが事件について一度は彼ら自身もひどくいぶかしげに語っていたはずなのに、物語終盤に再度登場する際には打って変わって全員が事件の全容をハナから了解していたかのように、一気に饒舌にすべてを語りきっていくのです。この展開には拍子抜けしてしまいました。なぜ作者はこのような構成をとったのでしょうか?

 江戸のうかがい知れない文化の一面を垣間見せてくれる書としては大変興味深い読書体験を味わうことができましたが、その一方で残念ながらミステリーや人間性を描いた作品としては首をかしげざるをえない出来に終わっているというのが率直な感想です。

*舞鶴屋抱え番頭新造が「葛城に白羽の矢が立った」(50頁)と証言していますが、「白羽の矢が立つ」の元来の意味は「人身御供を求める神が、求める少女の家の屋根に白羽の矢を立てる」(大辞林)、つまり「多くの人の中から犠牲者として選ばれる」ということです。したがって江戸時代に生きる新造が「良いことに選ばれた」という現代の意味でこの表現を使うのは奇妙な感じがします。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 吉原ガイドブック, 2008/8/20
レビュー対象商品: 吉原手引草 (単行本)
吉原一と謳われる花魁葛城が忽然と姿を消した。彼女がどんな女性でなぜ消えたのか。
ある人物が彼女の関係者から話を聞いて歩いていく。そしてその人物の正体は。
一人一人の語り口で真実が少しずつ明らかになっていく話です。

その時代の語り口調で描かれていることで、吉原という妖艶な世界観が強調されていて面白い。
そして吉原の特異な仕組みも読みながら自然と入ってくる。
しかし直木賞受賞と期待していた分、真相が明らかになった時の気抜け感はありました。
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