「仲蔵狂乱」以来のファンです。今、(江戸時代の)歌舞伎、吉原に関する知識・歴史の造詣の深さで松井今朝子さんの右に出る者はいないのではないでしょうか。直木賞を取った「吉原手引草」よりも面白かった。というか受賞がそれ以上への飛躍への踏み台になったような印象を受けます。文章・語り口、ストーリーの巧みさに一段と磨きがかかりました。最後の章では思わず膝を打ってしまいました(座布団十二枚!)。今後が本当に楽しみです。・・・それはそうと、私もそうですが人間、歳を取るとどうして時代小説しかも江戸時代の江戸を舞台とした小説に興味を引かれるようになるのでしょうか?どうやら先(つまり人生の最後)が見えてきたし、これから先の人生に良い事ありそうもないので、DNAに組み込まれたというか前世の記憶にあるというか、昔の良き時代の事が心の底から浮かび上がってくるんじゃないかという気がします。(地方は兎も角)江戸時代の江戸というのは本当に良い所だったのだと思います(武士よりも大店の馬鹿息子なんかに生まれてたら最高でしょうね!?)。