いままでの集大成。
「秘密主義であった合気の術を誰もが学べるようにする」というのが、吉丸師の真骨頂。
それゆえ「合気道の科学」に始まって、秘密のベールを科学的に論理的に剥ぎ取ってきたわけである。
この著書で説く「弛緩力」とは合気道の「呼吸力」に他ならないのだが、合気道を闇雲に何十年稽古しようとも、「これが呼吸力です。このようにすれば身に付きます」と言える師匠に会ったことがない。それもそのはず、合気系武道からは、合気の術は故意に失伝されているのである。先生が知らないものを、教えられるわけがない。なぜなら、後世も自分がカリスマでいるために失伝したのである。みんなあえて手品のタネを明かさずに死んだのですね。タネがバレてしまったら、超常的ハンドパワーのおじちゃんも、いわゆるただの手品師に変わってしまうわけ。だから失伝した。
この本のすごいところは、その呼吸力、合気の獲得方法が、ちゃんと順を追って練習すれば獲得できるように書かれているところ。
吉丸師のやっておられる合気錬体会(http://homepage2.nifty.com/aiki-rentai/)に問い合わせてみると、この本には、元々DVDが付録で付く事になっていたが、本の単価が上がるので、中止になったのだとか。手続きをすると、練習方法が親切に出ているDVD3枚組みを頒布してもらえるから問い合わせてみることをお勧めする。
実際に見てみたが、驚異的に上達する方法が説明されていた。すごい。
もう、ご病気で指導はされないとのことだが、お元気な時の指導風景は必見。
合気は元来独り稽古が中心になるそうだから、先生自身が分らないような道場に行くくらいなら、このDVDで徹底練習したほうが良いかもしれません。