主に中学生や高校生の校内合唱コンクールにピッタリの曲が収録されています。演奏は玉石混交と言いますか、松原混声合唱団のような高い水準の演奏もありますし、中学生の合唱も数曲含まれています。これは等身大の演奏でしょう。一生懸命歌っていますが、お手本になるかどうかは微妙です。逆に中学生の演奏ばかりを集めるか、あるいは一般の合唱団に任せるのか、という統一感が欲しかった気がします。
團伊玖磨の「河口」は、オケ伴による福岡合唱連盟合唱団・長崎合唱連盟合唱団で、スケール感がでていました。神代混声合唱団による「涙をこえて」は、1969年にシング・アウトが歌った名曲で、今も歌い継がれているのは嬉しいです。佐藤眞の「大地讃頌」を歌う杉並混声合唱団は人数的な面での迫力には欠けますが、この曲の大きさをしっかりと表現しています。
東海林修が作曲した名曲「怪獣のバラード」も当時のヤング101による演奏です。NHKの歌番組『ステージ101』を懐かしく思い起こしています。新津市立新津第一中学校の「空駆ける天馬」、斐川町立斐川西中学校による「マイ バラード」などはしっかりと歌いきっており好感がもてます。
コンクールで素晴らしい成績を収めている福島県立安積女子高等学校合唱部の「瑠璃色の地球」のユニゾンでの音程がフラットなのは少し気になりました。日本一の実力が出ていないですね。ハーモニーは清楚で、可憐です。
松原混声合唱団による「信じる」「鴎」「千の風になって」の演奏には感動しました。大人の合唱ですし、これぞお手本です。歌詞の意味も明確に伝わり、若い世代の感性もうまく表現できていました。これらの音源の価値は高く評価できます。