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司馬遼太郎が考えたこと〈4〉エッセイ1968.9~1970.2 (新潮文庫)
 
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司馬遼太郎が考えたこと〈4〉エッセイ1968.9~1970.2 (新潮文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「小さな希望」「防衛のこと」「女とは何であるか」「アメリカの剣客」「土佐の高知で」「千葉の灸」「食肉考」「普仏戦争」「悪童たちと凡夫」「村の心中」「歴史を動かすもの」ほか62篇(うち単行本未収録33篇)。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

吹き荒れる学園紛争の嵐は頂点に達し、’69年1月、東大安田講堂に機動隊が出動した。このころ、司馬遼太郎は新聞小説『坂の上の雲』を連載。さらに『城塞』『花神』など次々と長篇の執筆に取りかかる。第4巻は、「戦後、日本という国家が軽くなったので学生たちはやるせないのかもしれない」と嘆ずる「軽い国家」等、世情騒然とする中、ゆるぎない歴史観をもとに綴ったエッセイ65篇を収録。

登録情報

  • 文庫: 427ページ
  • 出版社: 新潮社 (2005/03)
  • ISBN-10: 4101152462
  • ISBN-13: 978-4101152462
  • 発売日: 2005/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
1960年代末の時代にコミットした数篇もさることながら(時代をみている視点の斬新さ・鮮烈さはさすが)、
一司馬ファンとして感動的なのが、「海音寺潮五郎氏のこと」の一篇。

私事をあまり語りたがらない司馬さんが、海音寺潮五郎全集月報によせて、作家「司馬遼太郎」誕生のいきさつを語っておられる。
当時の文壇でたったひとりで猛烈に司馬さんをプッシュし、かつ司馬さんを激励した海音寺氏がいなければ、
われわれに膨大な司馬作品を堪能できる幸せはなかった。
海音寺氏の人間としての凄さを感じるとともに、司馬さんの感謝の気持ちに満ちたこの篇には、ただ感動するばかり。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
第4巻は司馬44歳から47歳の文章、講演録を集めたものである。

日露戦争を扱った代表作「坂の上の雲」を連載していた頃で、しかも学生運動が猖獗を極めていたこともあって、国家のありように関する話題が多い。特に、

・日本史からみた国家
・歴史を動かすもの

以下の2編は司馬の国家観を端的に示すものとして大変興味深い。
日本においてはもともと国家など存在したことはなかった、今もない。明治から昭和の敗戦までの一時期のみ、例外的に日本に西洋的な「国家」があった、という。

「古来、日本人を安定させてきた日本社会の自然な姿はローカル主義です。」
「日本のナショナリズムというのは村意識のナショナリズムです。」

この観点にたつと、日本人のメンタリティや行動様式が、確かによく理解できるように思う。いじめしかり、企業間の競争しかり、オリンピックやワールドカップの異常な盛り上がりしかり。さすが「司馬史観」といわれるだけのことはある。

他に海音寺潮五郎氏との交流も、司馬氏の人柄を知ることができる。充実した内容である。

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形式:文庫
 このエッセイ集は、1968年から約1年間半に書かれたものをまとめられたもので、「坂の上の雲」や「城塞」「世に棲む日日」などを執筆されていた頃のものです。
 「あとがき(坂の上の雲1)」では、近代国家を歩み始めた明治国家の哀愁を語られていますし、「過酷で妖しい漂流譚(井上靖著「おろしや国酔夢譚」)」では、大黒屋光太夫を通してロシアと国家を語られています。司馬さんは、後に同じような主題で「菜の花の沖」を執筆されましたが、このエッセイとは無縁ではないだろうと思います。
 当時は、3億円強盗事件や東大安田講堂攻防戦などがあり、社会的に騒然としていた頃でしたから、司馬さんも当時の社会状況を見ながら、歴史を振り返っておられたようです。
 「日本史から見た国家」では、義和団と三派全学連を比較しながら、日本人の国家観を論じられています。これは、東大安田講堂攻防戦など日本の学生運動を通じて、日本の将来を見つめられていたということなのでしょう。
 司馬さんの作品は、この時期から、日本人と国家ということを主題にしたものが多くなっていくようですが、日本人が大きく変わろうとしていた時代の司馬さんを感じることができます。
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