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司法記者
 
 

司法記者 [単行本]

由良 秀之
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

佐々木譲氏絶賛!
「圧倒的なリアリティ! 取材では書き得ない迫力。
いま検察が抱える問題を鋭く指し示す、きわめて同時代的な問題作!
地検特捜部のありようを、現実に生きる検察官の姿を、ここまで生々しく描き切った小説はこれまであったろうか。わたしたちはいま『検察小説』という新しいジャンルの誕生を見たのかもしれない。これからも検察の内部からこれほど情報性豊かなエンターテインメントが続けて生まれてきたら、と、職業作家として、わたしは少しおののいている。」

密室の女性記者死体・大物政治家「政治とカネ」疑惑――二つの事件が交差するとき、驚愕の真実が明らかに。検察を知り尽くす謎の作家、鮮烈なデビュー作!

「騙されるな。気合を入れて叩き割れ!」
「……そんな供述のどこが真実なんだ」
美貌の女性記者はなぜ殺されたのか?
口を閉ざし続ける容疑者の守り通す秘密とは……。
特捜検事が、巨大組織の壁の中で、孤独な闘いに挑む!

内容(「BOOK」データベースより)

「騙されるな。気合を入れて叩き割れ!」「…そんな供述のどこが真実なんだ」美貌の女性記者はなぜ殺されたのか?口を閉ざし続ける容疑者の守り通す秘密とは…。特捜検事が、巨大組織の壁の中で、孤独な闘いに挑む。

登録情報

  • 単行本: 282ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/10/28)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062170132
  • ISBN-13: 978-4062170130
  • 発売日: 2011/10/28
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 17,801位 (本のベストセラーを見る)
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 面白い!, 2011/11/5
レビュー対象商品: 司法記者 (単行本)
2011/11/3読了。

面白い!美人司法記者の殺人事件と、東京地検特捜部によるゼネコン汚職事件の捜査。2つの事件のプロットの絡ませ方は名人芸というべきレベルに達している。近年批判される特捜事件の捜査のあり方を天下に明らかにするという点ももちろん重要だろうが、純粋にミステリー小説として極めてレベルが高く、文字通り寝食を忘れて楽しんだ。

由良秀之氏、一説には元検事の郷原信郎氏のペンネームということだが、もし本当であれば、大阪知事選に出たりせず、今後とも良質な検察ものミステリーを量産していただきたいものだ。
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 現代社会のさまざまな問題に小説という形で迫るリアリティあふれる良書!, 2011/11/10
レビュー対象商品: 司法記者 (単行本)
推理小説として読むよりむしろ、そこに描かれる人物像、登場する組織、職位、しくみなどその内実を知らない人たちに、わかりやすく解説し、小説という形をとってさまざまな問いかけをなされていると読みとれる。全体的に構築的でシンプルに書かれていて、とても読みやすい。このままでよいのか・・と思わされる現代社会のさまざまな問題定義をあらゆる角度から描き出している。女性側の主張なども多くをさいて書かれているのは、女性としてはとても共感を得、多くの読者の支持を得られることだろう。著者が、ノンフィクションジャンルや公的メッセージでは、長さ、形式などで表現できない部分をメタファーとして、より読者に深く訴えかける形で表されたのではないかと私は感じる。読後感は、あっさりとあたたかく、提示された内容がわりとしっかりと記憶に残る。ドロドロ感や、強い攻撃的なものや、ぐさぐさ感ではなく・・多くの方に読んでいただきたい良書!そして読後感を共有し、さまざまなコメントをシェアする機会があるとより読まれたお1人お1人にとって有意義なことになると思う。次作も超期待している。
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 組織の暴走にブレーキを, 2011/10/30
レビュー対象商品: 司法記者 (単行本)
 珍しくも「佐々木譲氏絶賛!」という帯に惹かれて手に取り、一気に読みました。おかげで電車を二駅乗り過ごし。
 話は司法記者クラブ所属の新聞記者(司法記者)の自宅マンションで、別の新聞社の女性司法記者が他殺体で発見されるところから始まります。セキュリティが厳重なそのマンションの部屋に入れるのは、居住者の記者だけ。殺人の容疑者として逮捕されますが、証拠がない。その頃東京地検特捜部は、大型ダム工事を落札した大手ゼネコンから、建設族の大物代議士にカネが渡ったというストーリーを描いて捜査を進めていました。それを追う司法記者たち。供述調書を取ろうと、ゼネコンの担当者を容赦なく取調べる、特捜検事たち。それぞれの考えやその背景、そして動作までがリアルに描かれます。そして密室殺人と、汚職事件の強引な捜査が交じり合うとき、意外な結末が。
 郵便料金不正事件以来、検察とりわけ特捜部の問題は、多くの人々の知るところとなりました。それについて書かれた書物も、多数出版されています。けれどもそれを主題にして、小説としてここまで鮮明に表現したものは無かったのではないかと思います。組織が暴走するとき、その組織はえてして閉鎖的です。メンバーはまわりの空気やトップに逆らえず、自分や家族の生活と秤にかけて、組織の流れに付和雷同。スタンレー・ミルグラムの「アイヒマン実験」を持ち出すまでもなく、閉鎖的な集団では人は権威に服従する。それも過剰に。検察という組織もそうだった、と。検察の動きを報道する司法記者クラブも。そしてこの問題は検察だけではなくて、今も世上を騒がしている公益企業や大手企業にもあてまるかと思われます。只今現在、世間が要請していることを意に介さず、自分の論理でゴーイング・マイウェイと突き進むトップがいて、組織がそれに引っ張られる。ブレーキをかけることが出来るのは、何なのか。内部統制や第三者委員会といったブレーキさえ外して、ノー・ブレーキ・ピストで道路を暴走する組織を見るにつけ、考えさせられます。止められるのは「お天道様」しかないのですかね。
 ところで著者の「由良秀之」さんは元検事さんのようで、どうりで検察内部のことを赤裸々に書きながらも、どこか暖かいまなざしが感じられます。プロフィールを拝見しますと、あの人ではないのか、と目星がつかないでもありません。が、証拠もなければ、元検事さんの自白調書があるわけでもなし。ただ、もしあの人だとすると、このところあれだけ話題になる活躍をしながら、一体いつこんな小説を書くことが出来たものか。密室殺人以上のミステリーが、読後に残りました。
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