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司法官僚―裁判所の権力者たち (岩波新書)
 
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司法官僚―裁判所の権力者たち (岩波新書) [新書]

新藤 宗幸
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 819 通常配送無料 詳細
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司法官僚―裁判所の権力者たち (岩波新書) + 最高裁の暗闘 少数意見が時代を切り開く (朝日新書)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

全国の裁判官の人事や予算などの司法行政を担う最高裁判所事務総局。その幹部を構成する「司法官僚」とは、裁判官の衣をまとった行政官である。彼らはどんな経歴の持ち主なのか。判事たちをどのように「統制」しているのか。司法の消極性をもたらしているその実態を検証し、市民のための裁判所のあり方を提言する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

新藤 宗幸
1946年神奈川県生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了後、東京市政調査会研究員、専修大学法学部助教授、立教大学法学部教授をへて現在、千葉大学法経学部教授。専攻は行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 248ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/8/20)
  • ISBN-10: 4004312000
  • ISBN-13: 978-4004312000
  • 発売日: 2009/8/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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46 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
司法試験を経て、裁判官になること自体が超エリートであるような気もするが、任官10年までに、高裁長官、最高裁裁判官になる「エリート中のエリート」は既に決まっている。一人一人の経歴を明らかにして、スーパーエリートの階段を分析したのが本書。裁判官は最初の10年で最高裁事務総局に入れるか、にすべてかかっている。その数は約100人の同期任官中、数人。実はスーパーエリートたちの多くは、そのキャリアで余り裁判をしないし、所長、長官になるまで東京以外にほとんど出ない。その中でも、ライン局ではなく、人事や経理など司法行政の経験が司法トップへの近道なのだという。最高裁創設時以来60年、任官からトップへの道は笑っちゃう位変化がない。極めて硬直したシステムだ。

最高裁は異常に情報を出したがらない組織で、HPにも各局が何の仕事をしているのか何の説明もない。しかし、著者は数十年前の資料にもあたり、人事、判決案提示などで事務総局の権力がいかに絶大か示し、事務総局が日本の司法をノーチェックで全国津々浦々まで支配している現状を目の当たりにする。裁判所への情報公開請求が却下されても、その異議を認めるか判断するのも「裁判所」なんだから話にならない。

司法行政トップを職業裁判官が牛耳ることで、本来は別ライン採用である事務官で作られるべき司法行政による司法のチェックが効かない。逆に行政ばっかりやってきた人が司法のトップになることで、裁判経験も乏しく前例踏襲という習性のある「行政官」が司法の方向を決めてしまう。だから日本の司法は重度の秘密主義、前例踏襲的な判決が繰り返される。著者は最後に、裁判所の情報公開制度整備と事務総局から裁判官を排除する人事改革を提言している。賛成、と言いたいところだが、個人的には面倒なことに一切関わりたくないという役人根性溢れる裁判所事務官を多く見てきたので、うーむ……
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22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ひろ×3 トップ50レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
本書は、司法の独立という幻を見事に打ち砕いてくれる、快著である。具体例も挙げながら非常に分かりやすく書かれているので、広く一般の人にも読んでもらいたい。司法行政が下位の裁判所に示した、裁判官の人事評価サンプルなども載っており、興味深い。

裁判官はそれぞれ独立したものとして判断を下すべきである、という建前はあるが、実際は最高裁事務総局を頂点とする行政機構によって縛られており、独自の判断などは望むべくもない。10年毎の任命権を握っている事務局に嫌われたら、弁護士へと下る他はない。

独立した司法とは言っても、予算は財務省に仰がなければいけない。また毎年、2割程度の裁判官が、法務省訟務局に出向しており、そこで国の弁護を担当している。検察庁に出向する裁判官もいるし、裁判官の法令解釈を絶対的に統制するために存在する、裁判官合同・協議会では、法務省の官僚や、検察官が数多く参加する。

何のことはない、裁判所は行政や、検察庁と密接に癒着しているのである。もし正義感に溢れた裁判官がいても、便宜上、最高決定機関とされる最高裁判官会議の決定に逆らうべくもない。ヒラメ裁判官と呼ばれるゆえんである。

他の官僚組織と同じように、最高裁事務総局を経て、最高裁判官になれるエリートは一握りであり、判事補になって2〜3年で、局付けに抜擢され、他の有象無象の裁判官とは異なったキャリアを築いていく。彼らはろくに裁判の経験も経ずに、他の裁判官たちを統治するのである。

戦後になって司法省は消えたが、官僚的統治機構や行政機構との癒着が厳として存在し、行政訴訟や、国策捜査の案件などについての公正な裁判は、決して望めないのだ。本当の改革が望まれる。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 仮面ライター VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
  
 本年5月21日から裁判員制度がスタートしたけれど、裁判の当事者でもない限り、私たち市民から司法(裁判所)の中は基本的に見えにくい。それでも、世間の耳目を集めているような裁判については、マスコミなどを通じて公判内容等を窺うことができるが、本書の考察の対象となっている司法行政機構(司法官僚制)などの実情に関しては、全くと言っていいほど世に知られていないだろう。とりわけ、「司法制度改革」の議論においても、裁判部門はともかく、司法行政部門の改革は、ほとんど手付かずの状態にある、と思われる。

 こうした状況も踏まえ、著者の新藤宗幸・千葉大学教授は、「日本の司法行政機構の頂点に位置している」(p.77)最高裁判所事務総局などの権力構造にメスを入れ、「司法行政官(司法官僚)」たちの実態等に迫る。そして、最高裁をはじめとする各級裁判所における「裁判官会議」の形骸化や、判事補・裁判官の任用と再任用、転所(転勤)、昇任、報酬(昇給)、人事評価等に関する透明性の欠如、情報公開の不徹底、さらに“判検癒着”の温床とされる「判検交流」の弊害など、司法行政上の問題点を広範囲にわたって指摘する。

 1947年の最高裁判所発足以来、「日本の司法は最高裁判所の内部に、強大な権限を実質にもつ司法行政機構=最高裁事務総局を整備してきた。そして、一般の職業裁判官とは別に、一部のエリート職業裁判官を選別し司法行政にあたらせてきた」(p.17)。その司法行政部門が、裁判官の「独立と自治」及び各級裁判所の「分権と自治」を侵し、「官僚制的な『統制』」(同)を加えているとしたら、本末転倒も甚だしい、と言わざるを得ない。当書の中で、著者は価値ある提言も行っており、「司法改革」に一石を投じる書物であろう。
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最近のカスタマーレビュー
裁判官の独立は日本にはないと言っているが納得した
すこし個人的な付き合いでこの本を手に取りました。

理系脳だけの医師にはすこし荷が重い読み物でけっこう文章が難しい。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: クレオ・シュライベン
司法がね 消極的なの 悪いけど
1.内容... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 清高
地味だが必要な検証をした本
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投稿日: 17か月前 投稿者: Isolde
裁判所のエリートと裁判所組織について知るための良書
 裁判所エリートに焦点をあて、裁判所のあるべき姿を論じた本です。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: 岡野秀城
知られざる司法界の位階構造
立法、行政とならぶ三権のひとつ、司法をつかさどる裁判官の世界がどのような位階構造になっていたのかを教えてくれます。... 続きを読む
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最高裁判所事務総局による上命下服の実態と、裁判所情報公開法成立への提言
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投稿日: 2009/10/22 投稿者: ぽるじはど
裁判官制度もはじまり、ようやく裁判が身近に感じられている今、最終章に見られるような司法改革を提言しているこの著書の意味合いは大きい。
聞き慣れない表題であるが、読み進むうちにこの表題がもっともしっくり来ることがわかる。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/20 投稿者: 西山達弘
有益な情報がコンパクトにまとめられているが,御説には余り共感しない
裁判官の人事に代表されるいわゆる司法行政について情報を得ようとするとなかなか難しいが,この本は既存の研究を相当広範にフォローした上でコンパクトにまとめており,有益... 続きを読む
投稿日: 2009/10/17 投稿者: とうさんさん
政権交代で少しは…
とある冤罪事件から刑事裁判などに関心を持ち始め、関連する本を読む
ようになったけど、この本も近所の図書館の新刊コーナーで見かけ、著... 続きを読む
投稿日: 2009/9/9 投稿者: 節約生活人
お勧めです。
・最高裁事務総局を中心とした、少数の「司法官僚」というべき裁判官達が、裁判官一般の人事権等を実質的に握り、裁判官一般に強い事実上の影響力を持っているであろうことを... 続きを読む
投稿日: 2009/9/1 投稿者: fantian
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