司組長と高山若頭の6代目山口組新体制の特徴(ヤクザ社会の平和的共存を目指した全国制覇、2人の出身組の弘道会にあわせて基盤が神戸から名古屋へ移りつつあること、国粋会を取り込み東京進出の橋頭堡をしている等)、5代目時代との違いがよくわかります。また、司組長のストイックな生き方(長い刑務所生活で身体を鍛え、出所後も筋トレを欠かさない)、高山若頭の辣腕、5代目からの交替劇など、愛知県警4課関係者でさえ感嘆する新体制の山口組を克明に紹介しています。現執行部、直参等の一覧もあり便利。
しかし、これは山口組礼賛の本ではありません。最後の章は、著者の溝口さんが山口組傘下の組を取り上げたルポをめぐって起きた息子さんへの傷害事件裁判を扱っており、言論人として毅然として暴力に立ち向かう態度を闡明にしています。