ラビ・バトラさんの本は何冊か読んでいますが、人としての道理を踏まえながら、当たり前のことを説き、当たり前の帰結を予想しているように思います。現在はこの「当たり前」が見えなくなっている時代です。だから新鮮な気持ちで読めます。我欲を剥き出しにして貨幣経済を強引に推し進めた結果が現在です。自分一人の幸せを考えても決して幸せにはなれません。
2012年に世界が滅びるとか、何とか、世の中が不安定になると終末論が必ず顔を出しますが、それは神懸かりなことではなく、人間自らが招き寄せていることです。人間が原因になっているのですから、人間が解決できると思います。著者はその解決法を提示してくれます。
バトラさんは社会の変化は循環していると捉えています。歴史は循環するという考えは古代からありました。その節目を太陽暦に求める物もあれば、年数によって区切るものもあります。現在はこのような過去の知識・知恵が当てはまるのかどうか分かりませんが、1つはっきりしていることは、これまでの手法は通用しないことです。新しい歴史的循環システムを作ることが求められているのかも知れません。