95年のWLを見たとき、きっと10年後には「あのときのWLが最高だったね」と思うだろうと思っていた。
広大なステージを走りまわり、踊り、歌い続け、
片時も飽きさせないWLならではのステージングは圧巻としか言いようがなかったし、
何より、当時すでに30になっていた吉田美和の完璧なうたと踊りのパフォーマンスに、
もはや「うまくなる」「これ以上がある」余地など残されていないと思えたからだ。ごめんなさい。
この12年の間に2回のWLがあった、どれも素晴らしいステージだったとは思う、
でもその間、このバンドが迷い悩み苦しんだ時期があっただろうことも感じていた。
なんだか違ってきたな、と感じて離れていったファンもいただろうと思う。
このDVDは、そういった一度離れてしまったファンにも、是非見てもらいたいと思う。
いま40を過ぎた吉田美和は、まだ走っているよ、まだ踊り続けているよ、そして、
驚いたことに、うたがうまくなっているんだよ、本当に。
今でもLOVE TIDEを激しく踊り、走り回り、息を切らすことなく決戦は金曜日を歌い、
眼鏡越しの空を、悲しいKISSを、心の深く深くにまで届けてくれるよ。
そしていまでもなお名曲が増え続けているんだよ。そのことも是非、これを見て知って欲しいと思う。
ただ「戻ってきた」だけではない、迷いや苦しみの経験を糧にして、ぐっと大きくなった吉田美和を見られるよ。