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史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか
 
 

史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか [単行本]

グレゴリー・ザッカーマン , 山田美明
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

1年で稼いだ額、150億ドル。
サブプライムローンの破綻を予測し、一世一代の取引によって、
巨万の富を手にした男がいる。彼の名は、ジョン・ポールソン。
彼は、単に取引を成功させたというだけではない。
不動産投資に全く縁のなかった無名の投資家が、
金融史上最大の取引を成功させたのだ。
思い上がったウォール街の金融家たちの失敗を尻目に、
金融崩壊の真っただ中で大成功を収めた。
なぜ政府やFRB、投資銀行はバブルに気づかなかったのか?
なぜポールソンはそれを見抜くことができたのか?

ウォール街の歴史を塗り替えた男の驚くべき舞台裏を、
ウォール・ストリート・ジャーナル紙のトップライターが
見事に描き切った迫真のドキュメンタリー。

「まるで推理小説だ!」――ニューヨーク・タイムズ

内容(「BOOK」データベースより)

サブプライムローンの破綻を予測し、一世一代の取引に打って出た男がいる。彼はなぜバブルを見抜くことができたのか。ウォール街の歴史を塗り替えた男の舞台裏を、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のトップライターが見事に描き切った、迫真のドキュメンタリー。

登録情報

  • 単行本: 406ページ
  • 出版社: 阪急コミュニケーションズ (2010/12/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4484101181
  • ISBN-13: 978-4484101187
  • 発売日: 2010/12/9
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 15,277位 (本のベストセラーを見る)
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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ghlj
あまり投資に詳しくない者です。紀伊国屋の投資コーナーにて、平積みでオススメとして置かれていました。出版元もそれ程知られていない(ごめんなさい)ですが、書店員がこういう仕掛け方をするのは内容がしっかりしているのかな、と、直感で購入。

結果、大満足でした。読み物として、相当しっかりしたレベルの著作です。読んでいてすぐ気づくのですが、まず伝記的な要素を小説のようにして場面が浮かぶようにして読めるいっぽうで、同時に投資・金融に関するノンフィクションとしての情報記述もしっかりなされているということ。
そのバランスが絶妙なのです。

サブプライム崩壊とCDSの飛躍的な価値の上騰ーポールソンの目標、それまで抱いてきたルサンチマンと人生への賭けが、いかにして結実するか。

それは、オカネの額というより、気概、自分の職業人生への責任なのだということ。そして、同じような大志を抱く人々の苦難と成功、悲喜交々のサブストーリーの卓越した構成が、著者の文章能力、相当時間の取材の苦労を窺わせます。

史実としての役割も考慮され、映画化されても違和感がないくらいのスリリングさで読み進められます。

年末に買いましたが、年始に最後の3分の1を、スターバックスで2時間ほどで一気に読んでしまいました。

投資の知識にもなりますし、最後には、今後アメリカ型資本主義がどのような途をとるべきか、ほとんど哲学的な域での示唆があったところで「物語」は終わります。でも、ポールソンの物語は、まだ終わっていないのですね。なにせ、2010年春までのことが書かれているのですから。

翻訳もこなれており、誤字1つなく、とても読みやすい訳でした。

ただ、あとがきにもあるように、もしかするとこの「バランス」のために、省かれたり、簡略されているようなことも結構あるのかなとはちょっと思いました。

買って全然損しませんでした。投資系の本ではここ最近でダントツのヒットでした。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By R30
米サブプライムローンバブルを検証する本は既にたくさん出ているが、どれも投資銀行の経営者やFRBなど、誰かを悪者に見立てようとする傾向がある。本書はバブル崩壊に逆張りしたヘッジファンドのトップを主人公に据えてはいるものの、決してその成功の安易な賞賛や、彼らのカウンターにいたリーマンやメリルといった投資銀行をこき下ろしに走るわけでもなく淡々と述べ、またポールソン同じポジションを取ったにもかかわらずさんざんな目にあった投資家たちも同時に登場させることで、2000年代の金融という産業がどのような場所であったかを、克明かつ俯瞰的に描くことに成功している。
興味深いのは、サブプライム金融危機にかかわったプレーヤーたちに善悪の線引きなどできるものではなく、「誰も悪くなかったが誰もが少しずつ悪者」であったことが明らかにされていることだろう。ポールソンは確かに逆張りで史上最高の収益を稼ぎ出した。しかしその収益は投資銀行にゴミのようなジャンク債を詰め込んだCDOをわざわざ組成させ、そのCDSをポールソンが買って「収益を上げさせてやる」ことによって雪だるま化したものだ。つまりポールソン自身もバブルの発生とその盛大な崩壊のマッチポンプ役をかって出なかったわけではないのである。また、彼を含む主要プレーヤーの多くがHBS出身者であることも、同様に興味深い。米国のメディアにおいて「ビジネススクール出身者が牛耳る〜」といったお決まりの批判が上がるとき、それは明確にHBSを槍玉に挙げているのだということがはっきりと分かる。では、諸悪の根源はHBSなのか?否。彼らとて、ただ単に学生にファイナンスの手法を教えただけである。誰もが悪くない。だが、誰もが少しずつその巨大なカタストロフィーに手を貸していた。
この本のもう1つの魅力は、複雑で難解に思える最新の金融商品の仕組みや技術を驚くほど分かりやすく解説してあることだ(CDOやCDSといった仕組み債に関するこの本の解説のわかりやすさは、恐らく筆者がポールソン自身から解説をたっぷり聞かされたことによるものだろう)。金融についてはまったくの素人だという人にとっても、2000年代の金融業界とは何だったのかを理解し、俯瞰的に振り返るための良き杖となるだろう。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kurosekine VINE™ メンバー
Amazon Vine™ レビュー (詳しくはこちら)
投資家で歴史に残りそうな現存の人物は、カオス理論のソロス氏と、長期投資のバフェット氏だろう。
アメリカの住宅バブル崩壊〜金融危機に絡み、まるで小国家予算規模の150億ドルのボロ儲けをしたジョン・ポールソン氏は、その金額が前記2氏より桁違いで、正に市場原理主義が生んだ「怪物投機家」だ。本書はそのノンフィクションである。
一躍有名になったポールソン氏は、現在もヘッジファンドを経営しており、今度は金(ゴールド)に投資して躍進中。本人は「基軸通貨ドルの衰退に賭けている」と公言しているのだから、次のステップと顛末は大いに興味のあるところだ。本書のストーリーは他のレビューアーさんの通りである。
ポールソン氏が儲けたCDSは「保険的な金融派生商品(デリバティブ)」で、一般日本人ではとても理解は難しいとおもう。金融工学を駆使したサブフライム証券。それを逆手に取る「逆張り」で、まるで風船が突かれたようにバブルは崩壊していった。結局、アメリカの巨大投資銀行が事実上消滅した。
ポールソン氏は金融工学、不動産売買の専門家ではなかったところが何とも「皮肉」である。市場に「ブラック・スワン」と一緒に舞い降りたみたいだ。天才的なセールス力と努力、それになんと言っても運に恵まれたのだろう。誰も気付いていなかったという不動産バブル崩壊のその時を見通した。
時系列予測がズバリ的中したのである。
本書は複雑なCDSを理解するのに良い教材でもあると思う。CDSは今、欧州ソブリン・リスクに向かう投機家たちの武器の一つでもある。
本書の中に経済学者ケインズの言葉が刻まれていた。「処世術は教えてくれる。誰もが知らない方法で成功するよりも、誰もが知っている方法で失敗するほうが、周りからとやかく言われないことを」
ポールソン氏は、この正反対を貫いて儲けし、とにかく有名になった。
そして「アメリカのサブプライム・バブル崩壊」は、「オランダ・チューリップ・バブル崩壊」と並ぶ「愚かな出来事」として経済史に刻まれることとなるのだろう。
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