秋原監督の作品は難解なものが多い。
東大−博報堂のキャリアだから、天下の東宝でも東映でも撮れるはずなのに、少予算&難解&ビデオに
こだわる姿勢は、逆に現代日本映画のアンチテーゼにも見える。
本作には残念ながらメイキングが収録されていないが、恐らく2日くらいの撮影日数じゃなかろうか。
強風の中芝居をする烏丸&ホリキタ親子も大変そうだ・・・。
37分という短い作品で、かつこの親子が主演かと思いきや、3組のアンサンブルになっている。
これ、せめて1組30分くらいは欲しかったなあ・・・。
秋原組にしては珍しくストレートで分かりやすいこの作品、一番ココロに染みるのは
母親への想いだろう。
1組平均10分だから、深く語られないのが惜しいが、俳優たちの芝居が上手くて
ちょっと「ほっこり」させてくれる。
題名の「台風一過」はほとんど関係なく(笑)セリフで情感が語られるだけだが、
別に台風でも単に一夜明けたら、的な展開でも特に差は無かったと思う。
ホリキタがまだ純粋無垢なころであり(まあ、現在もそれは変わっていないが・・・)
一生懸命さが伝わるのが可愛いぞ(笑)。
この母子だけで120分くらいの脚本は書けそうなものだが、ぜひそれは秋原監督の手で、
かつ松竹あたりで撮って欲しい。
星はちょっと甘めの4つです。