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27 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
京都年中行事絵巻,
By
レビュー対象商品: 古都 (新潮文庫) (文庫)
著者自身のあとがきで、この作品は、睡眠薬に酔って、うつつな有様で書いた「異常な所産」と記している。 しかし、私は全くそうは思わない。 異質性からみると、著者の「眠れる美女」があげられ、 「古都」は、川端文学の神髄に酔える、王道的作品だと思う。 千重子が実は苗子と双子であるが故の、秀男との悲恋、 それから、京都の年中行事が美しく描かれている。 確かに「雪国」などに比べて、文章に微妙な「揺れ」を感じるが、 それが、そのまま登場人物の心の揺れにもつながり、 作品としての完成度を高めているとも言える。 何より、京都情緒に満ちていて、それらの表現が美そのものだ。 そして、物語の結末は美しくも哀しい。 川端文学の中で、私の特に好きな作品だ。
22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
少女小説の真骨頂,
By れいれい (京都府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 古都 (新潮文庫) (文庫)
この小説が生まれた国に住んでいることを、私は誇りに思う。高校生のとき巡り会って以来、何百回となく読み返しました。千重子も苗子も、いまそこで囁いているようで、とても小説の中の登場人物とは思えない。移ろいゆく四季の中で京都の町並みがめくれ、姉妹の心情がいまにも壊れそうな繊細な筆致で綴られる。 あまりに惹かれて、この本を持って京都へ行きました。しかし駅はターミナルビルに変わり、千重子が買い物籠を手に歩いた室町はコンクリートの舗装道路に変わってしまった。あのショックは今も忘れられない。 だからこそ、この小説に、真の京都が残されていてよかったと思うのです。京都が好きな方、ぜひ読んでみてください。
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
宿命の物語,
By suzumibachi (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 古都 (新潮文庫) (文庫)
双子の美しい姉妹が、祭で再会したのを機に親交を深めてゆくが、過ぎ去った日を取り戻すことはできない…という物語。 何かの本で、この作品を「京都ラブストーリー」と言っていましたが、 そんな単純な話ではないと思います。 運命は変えられるが、宿命は変えることができない…これが、 『古都』を読んだ時の率直な感想です。 川端康成の作品を読むと、日本語の美しさに改めて気付かされます。
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