高桑さんが2001-2004年にかけて雑誌「岳人」に連載していた内容。
道の前身は径であろう。そして径は人々の交流を行うため、物資をやり取りするために必要である。ゼンマイ径、鉱山径、信仰の山への径、多くの径が山の中、峠、陸の孤島となっている海辺の里と隣村を結ぶ周り径として存在していた。高桑さんは多くの古文書や資料を基に消えかけている径を歩く。山の中に生きる生き生きとした人々に惹かれ筆が進んでいくように思う。宮本常一氏の著作にも触れていて宮本常一が歩いた道も歩いているのだろう。
沢登りのスペシャリストが今、民俗学や歴史をも含有しながら失われつつある日本の森や里を僕らに、これでもか、これでもかと映し出してくれている。そしてサンカが歩いた径にも興味を寄せている。