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古語拾遺 (岩波文庫 黄 35-1)
 
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古語拾遺 (岩波文庫 黄 35-1) [文庫]

西宮 一民 , 斎部 広成
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

老翁広成には何としても言い残さなくては死ねぬと思い定めたことがあった.斎部氏と中臣氏の携ってきた祭祀がいつしか中臣氏に集中している憤懣である.幸い平城天皇の召問を機に,国史・氏族伝承に基づきそれを「古語の遺りたるを拾ふ」と題して撰上した.時に大同二(八○七)年.記紀にない記載も含み研究史上多くの示唆に富む.

登録情報

  • 文庫: 231ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/2/17)
  • ISBN-10: 4003003519
  • ISBN-13: 978-4003003510
  • 発売日: 2004/2/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 簿記受験生 殿堂入りレビュアー
古代の天皇祭祀を担ったのが中臣氏と忌部氏である。天孫降臨の際に随行した天児屋根命(アメノコヤネノミコト)の子孫が中臣氏、天太玉命(アメノフトタマノミコト)の子孫が忌部氏とされている。大化の改新で中臣鎌足が功を立て藤原氏の祖となり、政治の実権を握るに及び、忌部氏の力は衰亡していった。二つの記紀は中臣氏、藤原氏に都合の良い記述や改竄が散見されると言われている。そのような状況で忌部(斎部)氏の老翁広成が一族が受け継いだ諸伝承を平城天皇に撰上したのが本書で『古事記』『日本書紀』を相対化し、批判的に研究するための必読文献である。文庫版では訓読文、訓読補注、漢文本文、解説からなり、訓読文だけなら40頁足らずの短い文献である。補注や解説がとても詳しく役に立つ。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「最近の若いもんは歴史も学ばず、伝統を軽んじ、チャラチャラばかりして、まったくなっちょらん」という豪快な一喝から始まります。
日本の神話から語りおこして「本来、中臣(藤原)、斎部(忌部)、猿女の3氏が力を合わせて取り行うべき祭祀を今や藤原氏が独占している」と、時の大権力である藤原氏を堂々と批判しています。
また、「伊勢神宮の祭祀を後にして他の神の祭祀を先にしていることは、天皇陛下のご先祖である天照大神に対して失礼だ」「草薙の剣がお祀りされている熱田の社をお祀りすることを忘れている」など、当時の朝廷の祭祀のあり方について「あれも漏れてる、これも不備」とするどく忠告します。

「歴史もろくすっぽ知らんから、こんなバカげたことになるんだ。しっかりせんかい!!」・・・という広成老のお言葉は現在の日本人の耳にも痛いことでございます。
1200年前にも広成老のような元気な方がいらっしゃったのかと思うと、とても爽快な楽しい気持ちになれました。

また、古事記、日本書紀に無い神話の内容についても書かれているので、日本の神話をより深く理解する上でとても参考になる書です。さすが、広成老(^◇^)/かっちょいい!!
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「祭事における氏族の扱いを神代の故事に従って正すべし」という意見書。
日本書紀に準じた記述の中に各氏族の祖神がなした事が強調して描き、最後に「だから現状の祭祀のここはこうするべきだ」という要求を11箇条にわたって述べるという非常にロジカルな文書。
意見書なので、本当に斎部氏の古伝なのか政治的な作文なのかは知る由もない。
ただし、各地の斎部氏=技術集団(製鉄、建設、織物等)らしく、それらにちなんだ話が主になるので、平城の昔、もしかすると神代の昔から人は各地に産業に適した土地を探し求めたんだなぁ、と理系としては非常に感慨深い。
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