キャスト自体は豪華になり、演出にも派手さが見えるが、パート1,2に比べると薄っぺらな印象はぬぐえない。
これは内外問わずシリーズ物の映画にもいえることだが、よりパワーアップを図るあまり、余計な装飾が増え、
肝心のストーリーの魅力が薄れてしまうことにある。
この場合、相棒となる今泉刑事のアホさがひどくなっている。
不快に感じるほど目障りなのである。
古畑も彼に対し、イジメに近い扱いとなっており、哀れに見えてしまう。
日本人の笑いの原点であるボケとツッコミ感覚のつもりなのだろうか、、。
後半に至っては後輩の西園寺にまで相手にされていない。
これではいっそのこと古畑、西園寺のコンビだけでよかったような感がある。
しかし豪華ゲストの犯人ぶりは見事である。
特に終盤の彼等と古畑との駆け引きはワクワクさせられる。
そして毎回、いつのまにか古畑より犯人を応援している自分自身がいるのである。
この感覚は第1シリーズから感じていたことだが、勧善懲悪が絶対のメディアの中で
悪人であるはずの犯人よりに立って見てしまうようなドラマは
後にも先にもこの「古畑任三郎」だけでは無いだろうか。
前シリーズに比べてマイナス点の多い第3部とはいえ、
このドラマは、やはり歴史に残る名作である。