元々が児童向けの作品ということもあり、深いミステリーや、複雑な伏線が絡んでいるわけではない。
主人公の推理は余り登場せず、自身の行動力により、事件解決の手がかりを直接つかんでいくというもので、
本格的なミステリーのファンから見ると少し物足りないと思われる部分があるかもしれない。
だからといってこの作品の魅力は少しも減ることは無いと思う。良く出来たエンタテイメントとして、
80年近くもこのシリーズが支持されてきたのもうなづける。
ストーリーは典型的な勧善懲悪もの。変な例えではあるが、時代劇の「水戸黄門」と同じくらいの
分かりやすさだと思う。
テンポの良い話の展開で、読者も主人公と一緒に行動しているような気分になる。
そして事件が見事解決したときの爽快感はとても良い。
現在、次巻を読み始めたところだが、シリーズ全体への興味は尽きない。出来るだけ多くが和訳されて刊行されることに期待したい。