健康食品のDHCを買うたら、おまけでくれた。オリジナルの5曲が落ちて、かわりにマルティヌーやグラナドスが入って、曲順も入れ替えられているが、録音は同じものらしい。
チェロでピアゾラと言えば、ヨーヨーマが決定的だったが、古川もあなどれない。より、泣きが強く、延びがある。野太いくせに色っぽい。他の曲も同じ調子で、とくにカッチーニの『アヴェマリア』は、彼の十八番だけあって、地の底から天の果てまで、一本の欅の根と幹のように、力強く歌い上げる。
あえて難を言えば、無伴奏。ちょっといじりすぎ。バッハのストイックな敬虔主義ならではの音の構成に、オレが、オレが、という、彼の我が割り込んで、かえってかき乱してしまっている。もともと和声より単音を響かせる彼には、向いていないレパートリーな気がする。
なんにしても、これだったら、最初から買ってもよかったな、と思う。次に新しいのが出たら、ぜひと思う。