絵を描く資料として、お城の写真がたくさん載っていそうなこの書を購入しました。
しかし届いた品をパラパラめくってみると、大型本とはいえページ数が約60ページと少なく、しかも半数が農民の道具やらこの時代に食べられていた食べ物等の”城ではない写真”で占められておりガッカリ。
絵的な資料としては、ちょっと期待はずれな本でした。
でも内容を熟読してみると、城に関する様々な事や、昔の人々の生活等を図解つきで解りやすく説明してくれる別の意味での良書である事がわかりました。
ヨーロッパの初期の城の形態である、柵で囲った広場の横に土塁を設ける”モットアンドベイリー形式”というものを、知識としては知っていたのですが、この本のジオラマ模型の写真を見ると、自分のイメージとかなり違っていてビックリ。
城というのだから建物は石造りの砦の様なものだと、勝手に先入観で決め付けてしまっていましたが、それがまさか木組みの小屋が寄り集まって出来た様な代物だったとは思ってもみませんでした。
文字だけ読んで知るよりも、ちゃんと画に示して見せてくれた方が、解りやすいし何より正確に理解できていいと実感した瞬間でしたね。
でも前述の通り、この本はページ数が少なく、メインの写真に説明が添えられてる様な形式なので、載ってる情報はちょっと断片的で薄めな感じ。
なので、多分ページの”この商品を〜”欄にリンクが挙がってると思うのですが、「中世ヨーロッパ 城の生活」という本をセットで購入される事をお勧めします。
こちらは城の興亡や領主や村民の事が詳細に記されていて、かつ非常に読みやすいという良書なのですが、載ってる写真が小さくて画質が散々なので、イマイチ当時の様子の画が浮かんでこないのがネックでした。
しかしその欠点を「古城事典」はしっかり補ってくれます。
二冊買って損したと文句を言ってくるやつは俺に言って来いと請合える程、互いの欠点を補完してくれる相性のいい本なので、ぜひお勧めです。