倭族が半島南部に存在したことは鳥越健三郎著「古代朝鮮と倭族」でも述べているが、同様に後漢書東夷伝韓条を引用して述べている。
倭族が雲南、長江、山東経由で朝鮮半島中南部へ移動したもので、時期も春秋時代と云われている。
また一概に倭族と云っても、長江下流、山東半島、内蒙古、朝鮮半島中南部と点在しており、従来の列島のみの倭族論は再考の余地有り。
朝鮮自体も北方諸族を含めた多民族地域であり、檀君神話の単一民族ではなく古代より中国河北や遼東以北の影響が大きい。
記紀と三国史記の食い違いも詳細に追求しており、記紀の紀年変造も解析されており記紀の真実再現にも役立つであろう。
近国でありながら朝鮮古代史に疎いむきを覚醒する名著と思われる。