古代の皇位継承ではしばしば血をみてきた、というのと、日本の古代史学界は天皇を抹殺してきた、という意味だ。
初代神武天皇から第14代仲哀天皇まで崇神・垂仁以外は全員架空。
第15代応神天皇の実在は認めるが、母親の神功皇后は架空。
第26代継体天皇崩御後は、安閑・宣化と欽明の二朝並立と決め付け。
だが、神武紀元の辛酉年を西暦181年とすれば、欠史八代も無理なく説明できる。
4世紀後半の倭国が朝鮮半島侵攻を繰り返していたことは、朝鮮側の史料・遺跡などでも確認されている。
二朝並立は、数字合わせ以外に根拠がないことなどを丁寧に論証する。
そして、記紀を疑い否定すれば学者として評価されるという風潮、その背景にイデオロギーの呪縛があるという。いわく、”近代日本は朝鮮を併合しアジアを侵略した”。
その”贖罪意識”が、三韓征伐は捏造→神功皇后は架空という倒錯した観念に行き着いたと批判する。
子供の頃、古代の天皇を何で架空と決め付けるのか疑問と反発を感じたのを覚えているが、戦後左翼の影響力の強さを改めて確認した。