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35 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自分の本棚に並べたい、と思える本。,
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レビュー対象商品: 古代マヤ・アステカ不可思議大全 (単行本(ソフトカバー))
すてきな本に出会った。マイナーだけど、面白いとこだらけのアメリカ大陸の神話や、 遺跡からおぼろげに分かってきた暮らしぶりなどを、マニアックに書きまくった本。 マヤ! アステカ! なんかわくわくするけど、難しくて、 くわしいことは全然知らない、って人がほとんどだろうと思う。 だからこそ、わくわくできて、新鮮な驚きを感じられるという、お得な体験ができる。 そして、全編手書き。 さらっと言ったけど、とんでもないことだ。 イラストはもちろん、びっしりと書かれた文字が全部手書きのものを、取り込んで印刷してある。 ほぼ全ページ黒一色で、細いペンでひたすらに手書きされた その本の見た目はもはや、中学校とかの学級新聞そのもの。 なんでそんなめんどくさいことをしたんだ!と誰だって思う。 パソコンに比べて労力がハンパない。 それに、正直言って読むのも大変。 活字ならさらさらと読み流せるのに、手書きだといちいち頭の中で解読するからか、 予想以上に読むのに時間がかかる。 でもそれでも、この本が手書きであることはすごい魅力だ。 僕らからすると全く馴染みがなくて、遠い存在であるマヤ、アステカの文明が、 手書きの文字によってすごく近く感じられる。 えらい学者先生がまとめた考古学の本じゃなくって、好奇心旺盛で変わり者なクラスの友達が、 目を輝かせながら語ってくれる不思議な話。そんな感じ。 内容はといえば、意外にも「簡単、すぐわかる!」という感じじゃない。 出てくる内容もごちゃごちゃしてるし、そもそも分厚い(約300ページ!)。 しかも、これでもか、というほどに詰め込まれた脱線的な、 トリビアっぽい情報だらけで、どれが本筋かわからなくなったりもする。 でもそれがまた、自分の話に興奮しながら熱く語る友人っぽくていいんだよなぁ。 考えてみれば、古代の神話なんていう役に立たないことに夢中になっているんだから、 合理的なことなんかとは無縁で、脱線こそが楽しいんだもんなぁ。 世の中、分かりやすいとか、手間をかけないことがもてはやされてるけどね、無駄はロマンなのですよ。 偉そうな学問っぽくはないと言ったけど、だからと言っていい加減に作られてるわけじゃない。 そこはオタクらしい熱心さを発揮して(笑)、大量の参考文献を参照して膨大な情報量になっている。 もともと学会でもまだわからないことだらけの文明だし、門外漢の気楽さもあって、 ちょっとトンデモな説も、「こんなことを言っている人もいます」なんて取り上げているのがまた楽しいんだよなぁ。 そんなわけで、一気に読み終えて「役に立った」とかなんとか言うんじゃなく、 家においておいて、何年後でも、気が向いたときに手に取りたくなる、そんな素敵な本なのでした。
22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
とりあえずこの本から読もう,
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レビュー対象商品: 古代マヤ・アステカ不可思議大全 (単行本(ソフトカバー))
マヤ文明とかアステカ文明って、どんなのだったか覚えていますか?エジプトより登りやすいピラミッドがあったとか、やたら生け贄を捧げていたとか? わたしなんかインカ文明と混乱して、わけわかんなくなっていたのですが。 実はあの文明、同時期に何十という王国が存在し、それが次々と入れ替わっていたようです。文字はあるけれど、解読がまだ完全ではなく、遺跡発掘もまだまだなので、細かい事は全然わかっておらず、今でも学説がころころかわるのだとか。 その、最新の、ややこしーぃ歴史を、なんと手書き文字の文章とイラストで一冊どんと描いてしまっているのです。 どれほどの手間であったことか、巻末の参考文献の冊数を見るだけでくらくらめまいがするのですが、この方法のおかげで、わかりにくいこともかなりの程度わかりやすくなっているのです。 石堀りのレリーフなんか、写真で見てもちっともわかりませんけど、説明つきのイラストですからね。これなら、なんとか。 しかもおもしろい。 マヤ・アステカについて知りたい方が最初に買う一冊に、おすすめです。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
超人的努力の結晶,
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レビュー対象商品: 古代マヤ・アステカ不可思議大全 (単行本(ソフトカバー))
カバーに小さく映っている芝崎みゆきは美人である。喜怒哀楽豊かであるが、性別不明で記号のような絵のイメージだったから、少しびっくりした。この人が、こんな気の遠くなるような努力の結晶を世に送っているのか。偉い。エジプト、ギリシアに次ぐ3作目。中央アメリカは、たぶん多くの日本人にとって、世界でもっとも関心の薄い地域であろう。マヤという文明は知っていても、たとえば「マヤ」「アステカ」「インカ」「ムー」「アトランティス」このうちどれが中央アメリカに実在した文明かを問われたら、正答率はあまり高くないのではないか。そんな題材で、旅行記とともに2冊の本を作ってしまった著者。大量の文献を読み、現地を見て歩き、すべて手書きで詳細かつ楽しい絵解き入門書を作った著者には頭が下がる。こんなに複雑な歴史を、ここまで読みやすく構成する努力。しかも著者はあくまで謙虚である。偉いと思う。 彼女のブログがある。本が売れない、と嘆く。歴史書に一括りされ、学術書に近いような本と一緒に並べられては辛いだろう。本人さえよければ、まんがの棚に並べれば、売れ行きがだいぶん違ってきそうな気がする。今の日本では、よい本であることと、売れる本であることとは、ほぼ関連がない。出版社が派手に宣伝すれば、表紙が魅力的であれば、題名にインパクトがあれば、つまり人目につけば、どんなにひどい本でもそこそこ売れる。識者からどんなに酷評されても、売れれば儲かるし、良し悪しなどわからない大衆が一部でも支持すれば(むしろ内容スカスカ・ビジュアル満載の「超入門」の方が有利)、2匹目のドジョウを狙う出版社が次の機会を用意してくれる。その点で本書は非常に損をしている。こんなに良心的な本を、埋もれさせてはいけない。本書は疑いなく良書である。しかも飛び切りの。
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