・全体像
これまでギリシア人は、とくに文化と政治の面で、われわれの祖先だと
考えられてきた。
文化および政治の両面で現代の礎を築いた古代ギリシアの解説書。
オールカラー刷りで題名どおり地図や遺跡などのイラストが理解を促進させる。
文化、政治、人種、戦争、貿易、建築など多岐にわたって十分な説明がされており、
通説はもちろん新説などにも踏み込んだ一冊。
・感想
古代ギリシアの文化、政治、戦争、地理、建築についての資料を探していたらこの書に出会いました。
文章は紙幅が限られている中、よくまとめられており、通説だけではなく最新の研究でわかった
新説の記述もされており、とても満足のいくものでした。
イラストは見開きに一つは必ずあり、それも全て違う視点、違う情報が書かれているため、
飽きません。
また、欄外にヘロドトスらが残した物語の一節が書かれており、いいアクセントになっています。
ただ、ページ数が限られているため、基本についての記述が多く、マニアックなところまでは
カバーしておりません。
ですが、古代ギリシアの一連の流れは把握できるので、入門書としても資料としても
素晴らしい出来だとは思います。
・抜粋文
―ギリシアの起源―
ギリシア語はインド・ヨーロッパ語族に含まれ〜中央アジアのどこかで生まれた「アーリア」人
の言語であるとした。そして、おそらくさまざまな言語を話す民族がギリシアに侵略し、
先住民を支配したのだと考えられた。