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古事記 (学研M文庫)
 
 

古事記 (学研M文庫) [文庫]

梅原 猛
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

『古事記』の撰者は藤原不比等である。この大胆な仮説を裏付けるべく、梅原猛が初めてその現代語訳に挑戦した記念すべき作品。日本語の祖語が保存されているアイヌ語を駆使して、「枕詞」など、従来読み解けなかった難解な文章の意味を明らかにしていく。

内容(「BOOK」データベースより)

『古事記』の撰者は藤原不比等である。稗田阿礼という人物は、藤原不比等以外に考えられない。「原古事記」には柿本人麿もかかわっていたのでは?このような大胆な仮説を裏付けるべく、梅原猛が初めてその『古事記』の現代語訳に挑戦した記念すべき作品。アイヌ語は縄文時代ゆかりの日本語の祖語と考える著者は、アイヌ語を学びなおして、「枕詞」など従来読み解けなかった難解な文章の意味を明らかにしていく。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 学習研究社 (2001/01)
  • ISBN-10: 4059020133
  • ISBN-13: 978-4059020134
  • 発売日: 2001/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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105 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 劇的に、しかし格調高く。, 2006/10/9
By 
tomomi (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 古事記 (学研M文庫) (文庫)
様々な現代語訳を読んできましたが、ここが到達点かもしれないと思えます。

国語学系のものは原典の用語用法に忠実であるあまり(語注にこだわりすぎ)、理解を助けるに不親切で、結局は別の解釈本が必要となります。

国文学系のものは、物語性や文学性(和歌など)に重点を置くために、状況のディテールなどに緻密さが欠け、あらためて原典にあたらなければなりません。

歴史学系は、訳者の思想性が強すぎて、意訳に近くなっています(とくに左翼系)。

文学系は(小説家や詩人)、まあほとんど創作ですね。

──ということで、本書はこれまでの欠陥を補っているとともに、解釈の集大成ともなっています。他の訳書に寄り道せずに(時間の無駄ですから)、最初から本書を手に取ることをお薦めします。
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66 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 古典の成績が悪くても, 2005/5/12
レビュー対象商品: 古事記 (学研M文庫) (文庫)
古事記や日本書紀。本好きなら読んでみたいなぁ、と思える書だと思う。
ただ、本好きだからといって古典が読めるってわけじゃないのが問題なんだろう。

だいたい古代の書物だけではなく、ほんの100年前の書物でも現在流通しているのは現代語訳で当たり前という時代なのだ。古典の教養がない本好きがいたっていいのではないだろうか。

で、何冊か古事記本を読んだのがしっくりこない。良書とされている本は、基本的な古典の知識が必要だし、平易な現代語訳してある本は内容も省略されてあるのか、読んでみてもおもしろくない。
やはり、古事記を読むには古典を勉強し直さないといけないのかなぁ、と思っていたところ本書に出会った。あまり期待していなかったのだが、非常におもしろかった。

まず、完全に現代語訳してあるので古典の成績が悪かった人でも読める。で、下手な子ども向け絵本みたいな省略もしていない。なまこの口が裂けている理由とか宇陀の水取たちの先祖が弟宇迦斯とかがちゃんと載っている。
神話を元に創作された二次作品を通してしか知らなかった神話の世界に、自分の古典の成績を振り返らずとも浸ることができる、軟弱本好きには嬉しい一冊になっている。

学問的に正しい訳かどうかは素養がないので当方には判断つきかねるのだが、古典教養がないけど記紀神話の世界に触れたいという方におすすめの本。

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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 著作のモラルにかかわる問題, 2010/9/12
By 
八雲立つ - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 古事記 (学研M文庫) (文庫)
書名、本の体裁から、どなたも本書を『古事記』現代語訳と受け止められることでしょう。構成は、まえがき・序文の類は無く、いきなり訳文からはじまります。211頁にわたる訳文に続いて、 古事記に学ぶ という長い訳者解説が58頁にわたってあり、最後に あとがき がついています。本書カバー裏側には、梅原猛が『古事記』の現代語訳に挑戦した と書いてあります。わたしもそのつもりで読み進めました。

読み進めるうち、どうも妙な感じがしてきたので、岩波文庫版『古事記』と突き合わせてみました。
そしたら、な、な、なんと!!!

割愛個所が少なからずあるのです。それも、何の断りもなく!!!

確かに、読みやすいように、そうすることがあっていいかもしれません。ただし、それならば、そのことを明示しなければいけません。

そう思って、この本をあらためて見返しました。確かに、表紙および背表紙とも、たんに、梅原猛 と記載されていて、訳者 であるとはなっていません。長い解説がついているので、単なる訳者では物足りない、ということか…。それではと、本の最後にある奥付を見ると 、著者 となっています。

しかし、訳者解説 と あとがき を見ると、梅原氏は「『古事記』を翻訳」したといっている。そして割愛行為については何も言わない…

原文に対して操作を加えているのですから、この点は明示されなくてはなりません。それは古典に対する、そして著作におけるモラルの問題ではないでしょうか。著者および出版社はこの問題を一体、どう考えているのでしょうか?
【追記1】;問題はこの点のみ。原文に対する操作を明示してさえあれば、何の問題もありません。
本書のおかげで『古事記』を読み通せたと読者の感激を生みだした効能を否定するものでは全くありません。ただし、読者をして、なぁ〜んだ と思わせなければよいのですが。また多くのレビュアーはこの事実を知ってもなお、星5つを付け続けるのでしょうか?
訳者解説 のなかで梅原氏は読者に原文に当たるよう慫慂していますが、これがせめてものエクスキューズなのでしょうか…。それにしても、これで、割愛したことの表示責任を逃れられるものではないでしょう。

【追記2】;古事記を現代語訳で愉しく読み通すには、芥川賞受賞作家である石川淳による『新釈古事記』(ちくま文庫)をお勧めしたいと思います。こちらは「新釈」の断りつきですが、西郷信綱、神野志隆光など錚々たる古事記研究者も絶賛する希有の現代語訳です。
残念なことに、現在は中古本しか出回っていないようです。良貨が悪貨に駆逐されたのでしょうか…。
【追記3】;石川淳による『新釈古事記』(ちくま文庫)は2010年10月に復刊にあいなったようです。祝!
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