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口笛吹いて (文春文庫)
 
 

口笛吹いて (文春文庫) [文庫]

重松 清
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

この苦さを知ることが大人になることなのか……
子供のころのヒーローに二十六年ぶりに会ってみたら……。切なくほろ苦い大人の邂逅を描いた表題作他、現代を見事に活写する四篇

内容(「BOOK」データベースより)

偶然再会した少年の頃のヒーローは、その後、負けつづけの人生を歩んでいた。もう一度、口笛の吹き方を教えてくれたあの頃のように胸を張って笑って欲しい―。家庭に職場に重荷を抱え、もう若くない日々を必死に生きる人々を描く五篇を収録。さり気ない日常の中に人生の苦さをにじませる著者会心の作品集。

登録情報

  • 文庫: 257ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2004/3/12)
  • ISBN-10: 4167669021
  • ISBN-13: 978-4167669027
  • 発売日: 2004/3/12
  • 商品の寸法: 15.5 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 189,716位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
私は重松清の大ファンです。構成力や人間描写、温かさに溢れていて、大好き。登場人物たちの悩みや孤独感にすごく
共感してしまって妙に仲間意識を持ってしまったり。
さて、この本は、というと、表題作『口笛吹いて』の人間関係描写と『タンタン』の先生の描写はちょっと単純すぎかなぁ、
と思いました。

でも、『かたつむり疾走』のやりとりや『グッドラック』での小道具―人生ゲーム―の扱いは上手いなぁ、と思いました。
『春になれば』はこの短編集の中でいちばんの名作だと思います。ちょっとだけ単純だけど、ラストはありだなぁ、
と思ってすっきりしました。

『きよしこ』や『半パンデイズ』、『ビタミンF』の「セッちゃん」ほどは感動できないかもしれない。
『リビング』『エイジ』のような斬新な面白さはないかもしれない。
『カカシの夏休み』などに近い、ある意味重松清の王道中の王道をいくオーソドックスな作品かもしれません。

どれもこれも素晴らしい作品ですが、個人的に、他の重松作品との比較で評価しました。
ちょっとだけ単純でマンネリを感じたのと、相変わらず10代後半の若者の描写が相対的に単純なので★1つ引かせてもらっています。
要するに小説の出来としては大満足、でも他の重松清作品のほうが好きだなぁ、ということで。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 表題作『口笛吹いて』,とてもよかった。
 隣の家に住んでいた晋さんは,「僕」にとってヒーローだった。中学では誰よりうまいエース・ピッチャーであり,また,「僕」に口笛の吹き方を教えてくれた人でもあった。その晋さんが,くたびれ,妙に他人行儀な中年男性になって,「僕」の前に現れた……「僕」の会社に,勝ち目の薄い営業をかけている若者の上司として。
 男の子なら,誰しも,近所に憧れのヒーローとなるべき「お兄ちゃん」(又は「お兄ちゃん」的存在の友だち)がいたのではないだろうか。そういう,誰しも思い当たるだろう存在を取り上げて,少年時代のノスタルジアと,現実の必ずしも快適とはいいがたい状況を生きる中年男性の悲哀(ただし,悲哀の中にも,何かしらの希望はある)を描く……本当に,くたびれた中年男性を描かせたら,重松清よりうまい人はいないのではないかと思う。
 『春になれば』で,最初に学級崩壊のきざしを見たときの教師の恐怖感も,うまいと思った(ただし,こちらは中年女性が主人公)。

 これに対して,高校生に視点を設定した『タンタン』『かたつむり疾走』はイマイチ。
 どちらも,描く対象はくたびれた中年男性なのだが,視点となるべき高校生が妙に大人すぎて,全体に作り物っぽい感じになってしまっているのが残念だった。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「日常」を描かせたら、重松清の右にでる者はいないのではないだろうか。そこににじむせつなさ、苦さ、小さな幸せを重松清の視点で見た。どこにでもある風景の中から、私たちが共感したくなるなにかが見えてくる。

まず期待は裏切らない、とてもスリリングな家族小説である。キャラクターの掘り下げ、構成、ディテールのすべてが超1級で、全編を通して他人事ではすまされない切実感が貫いている。

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ある種の衝撃
両親が教師だった自分から見て、教師が登場する短編はフィクションどころかまったくのファンタジーだった。とりわけ、元熱血教師が登場する『タンタン』は。... 続きを読む
投稿日: 2010/2/9 投稿者: みりん
作品だけでなく、解説も素晴らしい!!
作品タイトル
『口笛吹いて』を含む5作品で構成。

ストレートな感動モノでない。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/30 投稿者: せぷたか。
ビターテイスト。大人向けハートウォーミングストーリーです。
大人になるとほろ苦い味のする出来事、砂を噛む思いに出くわす事は沢山あります。
割り算して2で割って余りなし・・・... 続きを読む
投稿日: 2009/4/28 投稿者: Nyanko
ほっこり
感動でもなく、共感でもないけど、なんか「ほっこり」してしまう。
もう人生の勝ち負けから降りてもいいんじゃないかと思いながら、... 続きを読む
投稿日: 2008/5/9 投稿者: I'll go to a place in the sun
この作品は、人生の応援歌♪
普通に生きていこうとするだけでも大変なときがある。何気ない
日常生活の中のちょっとしたほろ苦い出来事を、作者は温かな... 続きを読む
投稿日: 2008/2/12 投稿者: ゆこりん
特効薬はないけれど
リストラ、左遷・・・

人生のいわゆる「負け組」となってしまった男性を... 続きを読む
投稿日: 2006/12/20 投稿者: チャウチャウ
切なさ、苦さをやさしく包み込む余韻に涙
人生に勝ち組と負け組があるならば、本書の各短篇は負け組たちの物語である。そして彼らのまわりにいる者たちの物語でもある。明日は明日の風が吹くと開き直れないような現実... 続きを読む
投稿日: 2005/10/23 投稿者: 竹の梯子
パンドラの箱
負けてしまう事に慣れてしまうことは、寂しい事だけど、現実では非常にしばしばある事だろう。そして、そんな自分が嫌で、明日から人が変わったように頑張り始め貫き通す、っ... 続きを読む
投稿日: 2004/4/10 投稿者: くま
挫折した人を見守る温かい目
世の中は勝者と敗者に分けられるなどという単純なものではないが、わが身を、あるいは身内や近しい人を、明らかに勝者であると思えることは少なく、敗者とまではいかなくとも... 続きを読む
投稿日: 2001/6/24 投稿者: タカさん
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