以前勤めていた機械装置製造会社で、ISO取得の責任者になったところから、氏の今がある。コンサルが入り、私の言うようにすれば取れますと言われ、組織にあわないマニュアルを押し付けられ、苦悩の末、苦労と汗の結果、自力でマニュアルを作成し直した過去を持つ(というような経緯も本書では語られている)。そんな苦労話を交えての本書の語り口は、そこいらへんのISO参考書とは一線を画すいわゆる読み物である。読みながら、ISOを体感し、ISOの魂が沁みてくる本である。そしてその延長線上で、じゃあマニュアルをどういう風に作ればいいのかという話になり、自然と、意外に難しくなさそうだな、簡単じゃないのかな、今まで考えていたのとちょっと違うんじゃないかなISOって、そんな楽な気持ちにさせてくれるISO界の良書なのである。