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収益を作る戦略的リスクマネジメント 米国優良企業の成功事例
 
 

収益を作る戦略的リスクマネジメント 米国優良企業の成功事例 [単行本]

トーマス・L・バートン , ウィリアム・G・シェンカー , ポール・L・ウォーカー , 刈屋 武昭 , 佐藤 勉 , 藤田 正幸
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

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   企業経営におけるリスク管理の重要性が認識されるとともに、アメリカでは近年、企業全体のリスクを統合的に扱う経営の取り組みが強調され、関連する試行例が増えている。その取り組みは「エンタプライズ・リスク・マネジメント」(以下ERM)と呼ばれたりするが、本書はそのERMをわが国で初めて紹介する本格的著作である。

   企業は多様なリスクに直面している。本書ではそれを戦略リスク、操業リスク、財務金融リスクの3つに大別しているが、重要なことは、ここでのリスクの中には単に事故や自然災害のようなものだけではなく、利益変動を引き起こすものすべてが含まれている点である。そして、企業全体としてそのリスクを統合し、リスクに対する反応戦略を設計することの重要性を本書は強調している。

   本書の中心的内容は、ERMの先駆企業の事例研究であり、ユナイテッド・グレイン・グロワーズ(農業)、デュポン(化学)、ユノカル(エネルギー)、チェース・マンハッタン(金融)、マイクロソフト(IT)の5社がとりあげられている。事例研究はリスクマネジメントに関するいかなる単一事例もすべての会社にフィットするわけではないこと、しかしながら組織全体としてリスクを統合し管理することが重要であることを示している。

   本書の論述は簡潔かつ説得的である。実用性も高く、たとえばデュポン社が提唱しているアーニング・アット・リスク(EaR)など、ERMのための手法の紹介もある。EaRは将来一定期間の中でたとえば5%の確率で起こる最悪の利益額をいう。これは金融機関のBIS(国際決済銀行)規制の資産価値の変動リスク測度であるバリュー・アット・リスク(VaR)を利益概念に応用したものである。

   アメリカにおける原書の出版は2002年であり、日本語訳の出版は2003年12月である。関連する人材の育成が急務なので、時宜を得た出版であり、翻訳が出たことの意義は大きい。(榊原清則)

日経BP企画

収益を作る戦略的リスクマネジメント
 常に企業経営につきまとうリスクを、いかに回避するのか。その発想を大前提とした経営こそが、今の時代には求められていると説く。3人の著者は、いずれも米国の大学で教鞭を執った経験がある人物で、企業経営や会計、監査が専門。そこで作り上げた理論を現場に持ち込み、企業コンサルタントとして成果も上げている。

 本書には、彼らの理論を実証する米企業5社の具体例が示されている。登場するのはチェース・マンハッタン(現JPモルガン・チェース)やデュポンなど、いずれもリスク管理に関して熱心に取り組んでいる企業である。

 これら5社の取り組みを踏まえて、著者はリスクに対する企業の向き合い方が、ここ10年で大きく変化していると指摘する。リスク管理をこれまで各部署で個別に対応してきた企業が、最近では組織全体で協調して解決を目指すようになってきたという。本書では、こうした理論を実践に移すための手法として、基本的なリスク識別、測定のプロセスも紹介している。

 ただし大前提として、経営陣がリスク管理に全力を投じるほど高い意識を持っていることが重要だとも指摘している。この意識の格差が、いわゆる勝ち組と負け組を分けることも、明確に指し示していると言っていい。


(日経ビジネス 2004/01/26 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2003/12/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4492531696
  • ISBN-13: 978-4492531693
  • 発売日: 2003/12/12
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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As businesses worldwide enter the twenty-first century, they face an assortment of risks almost unimaginable just 10 years ago. 最初のページを読む
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形式:単行本
厳しいリストラを経て、我が国企業の一部に漸く復活の兆しが出てきたが、そのような企業の次の課題は、エンタープライズ・リスクマネジメント、株主のみならず多様なステークホルダーへの社会的責任(CSR)そしてインテグリティと透明性あるコーポレート・ガバナンスである。これらは密接に結びついているが、未だ過渡期にある我が国経営が一度に消化する能力はない。
リスクマネジメントですら、ほとんどの大企業でサイロの中で行われ、部分最適が全体の非効率・不合理を生み出している。
 本書は5つの米国企業でのERMの実践を詳述しており、抽象論では理解できない我が国のリスク・プラクティショナーの入門書として最適なものである。

尤も、訳書は誤訳・誤植が多い上、専門用語への無知も伺わせるものがあり、学生アルバイトにでも下訳させ、校正に手を抜いたとしか思えない。
「トレッドウェイ」が人名であることも知らない訳者がプロとは言いがたい。

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