北朝鮮の政治犯収容所は、革命化区域と完全統制区域に分かれる。
革命化区域は比較的罪の軽い人が入り、数年〜10年くらいの有期刑。
完全統制区域は終身刑、生涯閉じ込められる。
革命化区域の実情は、ブッシュ大統領と会見したことで有名な姜哲煥の本で確認できる。
完全統制区域の様子は元警備兵の安明哲の「北朝鮮 絶望収容所」が唯一の情報だった。
それによれば完全統制区域は地上の地獄そのものである。
収容者はすべての人権を剥奪され、動物ないし単なるモノとして扱われている。あまりにも残酷な内容に衝撃を受けたが、一方でホンマかいなとの疑念も拭えなかった。
だが、本書の登場で安明哲の証言は正しかったと確認できた。
本書によると収容所は、食糧生産から縫製工場、製紙工場、ガラス工場はおろか、ダムから発電所まで備えた完結した産業共同体となっているようだ。
無給の労働力によって生産された製品が、北のGDPに貢献しているのだから、収容所がなくなるというのはありえない。
一刻も早く、北朝鮮の現体制を打倒すべきである。
絶対に国交正常化などしてはならない。