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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
幕末明治期の天才画家 河鍋暁斎を知るために,
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レビュー対象商品: 反骨の画家 河鍋暁斎 (とんぼの本) (単行本)
京都国立博物館で開催された『絵画の冒険者 暁斎』で河鍋暁斎の凄まじい作品群と実際に出会って以来、適切な美術書を探していました。2010年7月発行の本書は、その河鍋暁斎展を企画された同志社大学文化情報学部教授の狩野博幸氏と河鍋暁斎の曾孫の(財)河鍋暁斎記念美術館理事長・館長である河鍋楠美氏の著作ですので、内容の確かさは保証されています。オールカラーで、暁斎の代表作はもれなく収録してありますし、分かりやすい解説ですので、初めて暁斎に触れる人も、ディープな暁斎ファンの双方を満足させる内容だと評価しています。 表紙に使用された「化け猫」は現在の漫画やイラストの萌芽のような作品ですし、弟子のジョサイア・コンドルに贈った「大和美人図屏風」の絢爛豪華な衣装と背景の日本文化を表す道具の一つ一つが見事に表現してありました。 14ページからは、ホラー&グロテスクと題し、幽霊、妖怪や残酷な絵画が紹介してあります。大作の「新富座妖怪引幕」は、酒を飲みながら4時間で描き終えたというエピソードにビックリ仰天させられます。筆運びの速さは実物と対面した時に作品に表れており実感しました。 「波乗り観音図屏風」は実に美しい仏画です。構図や対象物の不思議さは健在ですが、コメントの通り、狩野派の伝統の冴えを見せつけるようでした。「観世音菩薩像」の慈愛に満ちた表情は、狩野芳崖の「悲母観音」と甲乙付け難い名品でしょう。 第2章では狩野博幸氏と河鍋楠美氏の対談が掲載してあり、直系ゆえの貴重なお話が伺えました。ラストにはこだわりの春画ワールドと称して、版画に膨らみを持たした「キメ出し」の手法を駆使した作品群が掲載してあります。狂画で投獄された暁斎ですが、これらのも多彩で凄まじい作品力を知る上で避けて通れないものでしょう。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
なかなかヨイ普及版、図版も価格の割に充実している,
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レビュー対象商品: 反骨の画家 河鍋暁斎 (とんぼの本) (単行本)
98年の芸術新潮の特集記事がベース。前半が狩野博幸氏のQ&A式解説で、後半が同氏と暁斎の曾孫で記念美術館理事長の河鍋楠美氏の対談。 図版は代表作を結構頑張って数を載せている。肉筆画中心、版画作品は少ない。全部カラーでサイズもそこそこA5のわりに健闘。要所で拡大図版も。 トータルな画業紹介で読みやすく収録作品も結構な量と優秀な普及版。1冊目にお薦め。 ただし京博の回顧展の図録とか別冊太陽のとか持ってる人は図版がほとんどかぶるので、狩野氏のしゃべり文を読みたい方はどうぞという感じw。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名前さえ知りませんでした,
By Fujishige Noriko "NORIKO" (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 反骨の画家 河鍋暁斎 (とんぼの本) (単行本)
図書館で開いて驚きました。「多才にして鬼才」とはよく言ったものです。 美しい女性は私が見ても美しい。 幽霊は恐ろしく、春画を見るとどこかに必ず描き込まれている「死」。 これほどエロチックでない春画はないでしょう。 景色はまるでジブリです。 髪の毛の描写もいい。 下絵には「これ、ビアズリー?モロー?」と思いました。 描かれた人物も動物もすべて「視線」まで描いています。 出会えてよかったな、と思いました。
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