月が、実は何万年も前に外宇宙からやってきた帝国所属の巨大戦艦で、乗組員の反乱によって無人となったまま、脱出して人類の中に同化するしかなかった乗組員の子孫の帰還をひたすら待っている、というお話しで、基本的には反乱者達と帝国士官の血筋を有する主人公達との現行政府を巻き込んでの地球上での攻防戦がメインでした。
前作で反乱者を倒して巨大戦艦の艦長に納まった主人公は、巨大戦艦が地球に派遣された本当の理由であるアチュルタニの侵攻から地球を守るために帝国に救援要請に旅立ち、地球は巨大戦艦ダハクに残された帝国の技術提供を受けて独自に防衛体制を整えるために苦闘します。
そしていよいよアチュルタニの侵攻が始まり・・・宇宙での艦隊決戦がメインのお話しです。
ウェーバーの処女作にあたる本シリーズでは、話の展開にやや強引な部分もあり、星一つ減点しましたが、作品全体としては勢いがあって読み応えがある上に、オナー・ハリントンシリーズのように3部作がそれぞれ区切りができているようなので消化不良になることはない。
また、本作にはオナーの原点では?と思える闘将(女性艦長)も登場して、まさにウェーバー作品の原点といたところ。
ハリントンシリーズでは日本文化を色濃く残す国家グレイソンが登場して非常に重要な要素となるが、本作では端役ではあるが日本軍?やその指揮官も登場する。
どちらの作品でも好意的な立場で登場するのだが、ウェーバーは日本贔屓なのだろうか?
だとしたらうれしいかも・・・