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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
車谷長吉の覚悟,
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レビュー対象商品: 反時代的毒虫 (平凡社新書) (新書)
車谷長吉の「反時代的毒虫」を読了。車谷文学を理解する為に避けては通れない書であります。江藤淳から白州正子はたまた中村うさぎまで、対話を通して車谷長吉の文学にかける覚悟が読み取れます。
私小説という、正に修羅場で生きる作者の生き様は我々凡人の想像を絶するところにある。そこは頼まれても我々には立ち入ることの出来ない場所である。そこに止まりながら、作品を創造する作者には恐怖すら感じる。その凡人である私が感じる恐怖の源泉がこの対話集から読み取ることが出来る。金や女や社会生活といった、ある種の欲望にあるときは挑み、あるときは敗れる。そんな生き様を作品に投影する私小説を作り続ける心の根はどんなものなのであろうか。想像するだけでも身震いする世界である。そんな世界を安全な場所から我々は眺めるしかないのいである。そんなことがわかる作品である。本当に怖い世界である。
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