初心者のための「双眼鏡」早分かりアドバイス

旅行やコンサート、スポーツ観戦など、様々なシーンをよりいっそう楽しむアイテムとして、肉眼では見れない世界を見ることができる双眼鏡を活用してみては?双眼鏡は、倍率が高いほど良いように思われがちですが、必ずしもそうではありません。基本的な知識や種類を知って、用途に合った自分にぴったりの双眼鏡を見つけよう。


その1: 商品名でスペックがわかる

双眼鏡性能の中で最も基本となるのが、本体にマーキングされている3つの数字。
最初が「倍率」、次が「対物レンズ有効径」(対物レンズの内径。単位はミリメートル)、
最後が「実視界」(双眼鏡を動かさずに見ることのできる範囲)を表す。

写真には、8x42 8゜とあり、「倍率8倍、対物レンズ有効径42mm、実視界8゜」であることを表している。まずこれを覚えよう。


その2: 倍率はどのくらい必要?

手持ちで見るなら倍率10倍までがおすすめ。
「倍率」とは裸眼で見た時よりどれくらい大きく見えるかを示したもの。倍率が高くなるほど良いのではと思われがちだが、そうではない。
倍率が高くなると「手ブレが大きくなる」「見える範囲が狭くなる」「暗くみえる」などの理由で観察がしにくくなる。


その3: 「対物レンズ有効径」って何?

見る対象側に使われるレンズを、「対物レンズ」といい、その直径を有効径と呼ぶ。
有効径が大きくなるほど集光力が高くなり、シャープな像を見ることが可能
ただしその分、双眼鏡自体のサイズも大きくなり、気軽に携帯しにくくなるというデメリットがある。


その4: なるべく鮮明な像を見たいのだけど…

明るく鮮明な像が見られるかどうかは、「その3」で説明した「対物レンズ有効径」のほか、「プリズムの材質」「コーティング」がポイントとなる。
プリズムの材質には「BK7」「BaK4」「SK15」などがあり、順に「一般」「高級」「最高級」タイプとなっていて、より鮮明な像が見られる。
また、コーティングについても様々な種類があり、その種類や加工箇所によって明るさや鮮明さが変わる。


その5: 薄暗いところに強い双眼鏡ってどれ?

スペック内の「ひとみ径」や「明るさ」の数値が大きいほど、像が明るく見える。
「ひとみ径」とは、接眼レンズ(のぞく側のレンズ)によってできる対物レンズ像の直径のこと。
人のひとみの大きさよりも双眼鏡のひとみ径のほうが小さいと、暗い双眼鏡だと感じる。
人のひとみの大きさは周囲の明るさによって変わり、明るい環境では約2~3mm、暗い環境では約7mmになる。
このため昼間の使用なら、ひとみ径2~3mm以上の双眼鏡で十分明るい。天体観測など暗いシーンでは、ひとみ径5~7mmの双眼鏡がベスト。


その6: 広い範囲を見たいのだけど…

広い範囲を見るなら、「広角」の双眼鏡が最適。
例えば、コンサートやスポーツ・演劇鑑賞など、「大きさはこのままで、もっと広い範囲をみたい」と思ったことのある方も多いのでは?
それには、見掛視界(双眼鏡をのぞいた際に、視野がどの程度開けているのかを角度で示したもの)のなるべく広い双眼鏡を選ぼう。


その7: メガネをかけているけど大丈夫?

メガネをかけて見る場合は、アイレリーフ(接眼レンズ最終面から「ひとみ」ができる位置=アイポイントまでの長さ)が15mm以上の長い設計のものを選ぼう。
アイレリーフが長いと、視野がケラレる(視野の周辺部が暗くなる)ことなく全視野を観察できる。


その8: 双眼鏡の種類は?

本格的な双眼鏡の多くは正立プリズムを使ったプリズム式で、「ポロプリズム式」「ダハプリズム式」の2種類がある。
前者は、対物レンズの間隔を接眼レンズの間隔より広げることができ、より強い立体感が得られる。後者は、小型・軽量化がしやすい。
また、ピント合わせ方式によっても、CF方式(Center Focusing)とIF方式(Individual Focusing)に分けられる。
CF方式は、ピント合わせが左右同時にすばやく行え、IF方式は、左右それぞれの接眼部にある視度調整リングを回し、別々にピントを合わせられる。

※左がダハプリズム式、右がポロプリズム式


その9: 手ブレしないで見るには?

手持ちの場合は、手ブレをいかに少なくするかが大切。鏡筒部分を両手で保持し、脇をしっかりと閉めるように構えよう
力を入れすぎると、逆に手ブレの原因となってしまうので注意。持ち手は親指と人差し指の間に鏡筒の最もバランスのよい部分を乗せる感じで保持し、
残りの指で全体を包むようにする。脇は自然に体側につけるような感じで安定した保持を心がけよう。
その他、近くの樹木や岩、壁などに体を固定すると視界が安定する。じっくり観察する場合は双眼鏡を三脚に固定して使用しよう。

イベント・シーン別おすすめ双眼鏡

- 【旅行・レジャー】におすすめ -

<選ぶ時のポイント>

  • 持ち歩きを考慮し、双眼鏡の本体重量は350g以下のものを選ぼう。
  • カバンなどにもすっきりと収まるよう【ダハプリズム式】のものを選ぼう。
  • 旅先の利用シーンに合わせて倍率を変えられる、ズームタイプもおすすめ。

【おすすめ Pick UP Item】
Nikon アキュロンT01 8x21 ダハプリズム式 8倍21口径
Vixen ニューアペックスHR 8×24 ダハプリズム式 8倍24口径
Kenko NEW SG New 8×25 DH SGWP ダハプリズム式 8倍 25口径
MIZAR-TEC 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍21口径

【旅行・レジャー】におすすめの双眼鏡へ

- 【コンサート・観劇】におすすめ -

<選ぶ時のポイント>

  • 照明が少ない場所でもしっかりと明るさを確保できるマルチコートを採用しているレンズがおすすめ
  • ピントの合う最短距離が短い「至近距離」の数値が小さいものが良い。
  • 倍率は3倍~10倍を目安にし、座席によって倍率を変えることができるズームタイプもおすすめ

【おすすめ Pick UP Item】
Vixen saqras【サクラス】 H6×16 ダハプリズム式 6倍16口径
Vixen ジョイフル M6-18X20 ポロプリズム式 最大18倍20口径
Nikon アキュロンT11 8-24x25 ポロプリズム式 最大24倍25口径
Kenko CERES 10~30×21 MC ポロプリズム式 最大30倍 21口径

【コンサート・観劇】におすすめの双眼鏡へ

- 【スポーツ観戦】におすすめ -

<選ぶ時のポイント>

  • 選手の動きを素早く視野にとらえられるワイドタイプ(実視界6°)以上がおすすめ
  • スタジアムや、観戦スポットに合わせて【6倍~10倍】の倍率を選ぼう。

【おすすめ Pick UP Item】
Kenko New AERO 10×21 W ポロプリズム式 10倍 21口径
PENTAX UP 8×21 ピンク ポロプリズム 8倍 21口径
Nikon スポーツスターEX 8×25D ダハプリズム式 8倍25口径
Vixen アリーナM 8×21 ポロプリズム式 8倍21口径

【スポーツ観戦】におすすめの双眼鏡へ

- 【バードウォッチング】におすすめ -

<選ぶ時のポイント>

  • 対物レンズ有口径30mm以上で広い視野と明るさを確保できるものがおすすめ
  • 遠方からの撮影を想定し倍率は【8倍~12倍】のものを選ぼう
  • 観察の際の天候の変化に強い防水・防滴タイプが持っていて安心できる。

【おすすめ Pick UP Item】
Nikon モナーク7 8×30 ダハプリズム式 8倍30口径
Vixen アスコットZR 8~32×50 ポロプリズム式 8-32倍50口径
Kowa SV10x32 ダハプリズム式 10倍32口径
Kenko ultraVIEW 8x30WP ポロプリズム 8倍30口径

【バードウォッチング】におすすめの双眼鏡へ

- 【天体・星空観察】におすすめ -

<選ぶ時のポイント>

  • 対物レンズ有口径30mm以上で広い視野と明るさを確保できるものがおすすめ
  • じっくりと観察するために三脚取付可能なものを選び三脚を使って観察しよう

【おすすめ Pick UP Item】
Kenko New Mirage 12×50 W ポロプリズム式 12倍 50口径
Vixen アスコットZR 8~32×50 ポロプリズム式 8-32倍50口径
Nikon モナーク5 8x42 ダハプリズム式 8倍42口径
Vixen フォレスタZR 8×42WP ポロプリズム式 8倍42口径

【天体・星空観察】におすすめの双眼鏡 へ