先日、競技クイズマンガの『ナナマル サンバツ』の1巻を読んだ。これが、クイズ解答のテクニックや早押しのコツなんかが描かれていて、そのテクニックの描写などが、競技カルタの世界を描く『ちはやふる』を思わせるところがあり、なかなか興味深かった。
それに勢いがついて、そのままAmazonでお勧めされた『双月高校、クイズ日和』に手を出した。改題前の『ヒポクラテス・クラブ (新風舎文庫)』には聞き覚えがあり、当時クイズものと紹介されているのを見て、それなのにどうして『ヒポクラテスたち』みたいな医者モノ風のタイトルなのだろうと思った。
そのワケは本編を読むと明らかになるのだが、それは大した問題ではない。こちらの方は、マンガがかなり細かなテクニックに走っているのに対して、しっかりとした青春小説に仕上がっており、その分競技クイズのテクニックを解説するようなところはあまり目立たなかった。そういった意味では買う前に期待したものとはかなり違っていたのだが、それでも非常に楽しめる青春小説だった。7人の部員のエピソードが、ほぼ均等に入っていて、みんなが主人公という作りになっているのも、読み始めこそ名前が覚えにくくて混乱したが、終わってみれば好感が持てた。
それにしても、この『双月高校、クイズ日和』、青春映画の原作にぴったりだと思うのだが、どこかで映画化しないものだろうか。