双子の其々をメインにした中編2本。
おススメは双子の弟、悠を書いた「サラダデイズ」
賭けで付き合い始めた悠と教育実習生の東原。遊び人の東原に悠は嫌でも惹かれていくが、東原はどこまでも遊び。
最後には東原と一緒に行きずりの女の子とホテルにまで行く羽目に追い込まれる。
好きな人に解ってもらえない恋心。言いたくても相手が自分の恋心を欲していないのを知っているから言えないもどかしさ。誰からも好かれて大事にされる兄への羨望。強がって生きていかなくてはならない現実。
双子であること、比べられること、年上の相手への信頼と依存、そしてその相手は自分を受け入れない現実。
悠の葛藤や不安定な気持ちがめちゃくちゃ丁寧に書かれていてはまります。
遊び人の東原のとりとめのない態度が最後まで話を翻弄するのも面白い。
そして彼の少しずつの変化も、そんな東原が唯一負けた相手、悠を大切にしようとする態度も至極真摯で、悪いイメージがついた男が態度を変えるのって締めとしては最高だなと話的にも盛り上がりがあった。
逆に双子の兄、祐メインの「チェリーボム」は最初から関係の収束に予測がつく展開。
悪くないけれど年下しっかりもの攻め×年上生活能力ゼロ系で形が出来上がっている分「サラダデイズ」よりは地味。