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著者は、時代を隔てた3人の考えを取り出し、概念史的にその差異を際だたせています。
3人の考えだけでなく、当時の精神や政治状況などが歴史書から読み取って述べられており、周到に外側からの理解の道が準備されています。
述べられている3人は、日本では、正面から扱われずに類書が少なく、西洋思想史の本としても得難いと思われます。
この本を書く前提を考えると著者の語学力と読書量には、びっくりしました。
また強引とも思える、堅いまとめ方にも驚きました。
この本質への問に慣れていない人には、初めから敷居が高く感じてしまうでしょう。また肝心の友人・友情論も、余りに今の我々とかけ離れた話のようです。新書としては、少し難しすぎるかもしれません。
読み方としては、「友情とは公共世界の・・・・」と読むよりも、「公共世界の成員の条件は、・・・・」と読む方が我々には、理解しやすいと思います。
しかし友情論というよりは、西洋思想のスタデイの模範として読むと最高だと思います。
科研費の成果でしょうか。モンテーニュの書斎の天井の写真は面白かった。
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